そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

Oval『O』先行発売、本日より開始! / CDを買おうとするときに思うこと

すーーーーっかり見落としていたこのニュース。

Ovalが音楽の世界に帰ってきました!!!!!!!!

復活第一段は、15曲入りのEP『Oh』です。
ホワイトカラーヴァイナル仕様で、レコードと同内容のmp3がダウンロードできるカードが封入されています。

ヘッドホンブログ | Oval『Oh』

 

Ovalが復活する、というのはぼんやりと耳にしていたのですが、何ぶんぼんやりとしていたので、ようやく「あ!Ovalが復活するのかッ!!!」とそのままのことに気が付きました。

が、時既に遅し、このEP、アナログは当たり前のように売り切れており、Amazonなんかではプレミア価格での販売になっているので、アナログはさくっとあきらめiTunes Storeで購入しました。

 

Oh [12 inch Analog]
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posted with amazlet at 10.08.10
Oval
Thrill Jockey (2010-06-15)
売り上げランキング: 78550

 

そして、今度はアルバムの登場、なんと全76曲収録の2枚組CDでのリリースで、8/18の発売日に先駆け、本日よりヘッドフォンにて先行発売&一ヶ月限定特別価格(2,625円2,000円税込送料無料)が開始されました!急いでー!

oval『o』 - ヘッドホン | head-phone

 

 

実はこの情報は、たまたま別のアーティストの作品をCDで買おうか iTunes Store で買おうか迷ってネットでCDで買うメリットを探していたときに見つけた情報でした。(結局そのアーティストは迷ってどちらも決めきれずに、買うこと自体をしなかった)

EP『Oh』はもう売り切れているので、iTunes Store で買うという選択肢しかなく、それはすんなり決まったのですが、アルバム『O』はこれまた逆に先行発売&特価、というだけではなく、こんな部分が「これはCDで買いたい!」と思わせられたところでした。

 

●日本先行発売
 → iTunes Storeでもまだ売っていなかった。

●4種類の色違いの紙ジャケット仕様(Thrill JockeyのCDは初回プレス分に関しては3種類のみ)
 → 色の指定もオンライン販売で可能だった。紙ジャケみたいな特殊形態が好き。

●日本盤CDのみボーナス・トラック6曲(米盤のアナログ盤のみの収録曲)収録
 → CD(アナログ)のみでしか聞けないボーナス・トラックが入っている。さらに、iTunes Store 計算(1曲150円)で900円分。

●日本盤のみマーカス・ポップ自身がオリジナル盤よりも遥かに音が良いと認めた益子樹によるリマスター音源を使用(曲間の指定も日本盤のみマーカスの指定通りになっています)
 → 聴き比べるわけではないし、比べたところできっとわからないのだが、すんごい気になる。

 

(音質云々という話とはちょっと関係の無いところで)このところ、「CDで買いたい!」と思うものに、CD屋に足を運ばないと出会えることはあまりありません。

たとえば七尾旅人さんの『ビリオン・ヴォイシズ 』はCDで買ったのですが、彼はDIY Starsでの直販という方法を持ちながらも、流通方法だけではないCDを買うということへの気合いみたいなものに期待感を煽られたからでした。

アナログにダウンロードの権利が付いてくる、というケースも非常に魅力的。

店頭でCDを買う場合は、装丁が凝っているものだと、ダウンロードと比較して値段が高くてもCDを選びがちです。モノとして欲しい!と思えるから。でもこれがAmazonでだとどうか、と考えると、情報として掲載されていることがわりと少ないので、ジャケットデザインくらいしかわからず装丁が凝っているのかどうか判断がつかない。店頭に行ければ店頭で確認するけど、そうじゃなかったらダウンロードを選びがちです。

現状の視聴環境ではどうしても値段が安いと同じ額でもたくさん買える=いろいろ聴ける、という判断をしてしまう。

 

ボクみたいなタイプがそんなにたくさんいるとは思わないですが、値段が安い・すぐに聴ける、というダウンロードの持つメリットに対してCDというパッケージはそれを上回るメリットの提供というのがまだまだ出来るような気がします。

CDを買うのは店頭であっても、Amazonなどのオンライン販売であっても、情報はネット上で集めることが多いので、たとえばパッケージが特殊だとしたらどんなふうにステキなのか写真があったり、ライナーが付いているなら誰が書いているのか、どんなブックレットが入っているのか、そういういろんな情報が前もって選択肢として与えられていると、ダウンロードで買ってすぐに聴きたいのを我慢して安心してCDが届くのを待てる。たぶん、ダウンロードはダウンロードでより買いやすいメリットを提示してくるでしょうけれど、それでも欲しくなるCDパッケージというのはまだまだある。

そういうことを最近考えていました。もしかしたら、ボクがうまく情報を得られていないだけで、こういった情報はネット上にいっぱいあるのかもしれないけれど。

HEADZさんはそういう部分を刺激するのが上手だなーって思ったんですが、サイトにライナーまで載せてしまう(SO “SO” - ヘッドホン | head-phone)あたり、ものスゴイ自信なのかなんなのか判らなくなっちゃうくらいありがたいことです。

 

良い音楽に出会いたい、というのは当然ですが、さらにCDじゃなくてもいいや、ではなく、CDで買いたいよ!というものにも、もう少し出会いやすくなるといいな、と思います。

 

あ、Ovalは来日もするらしいですよ!

ovalの10年ぶりアルバム『o』は全76曲2枚組、来日公演も決定 -musicニュース:CINRA.NET

 

O
O
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オヴァル
Headz (2010-08-18)
売り上げランキング: 3523

 

【追記】

こんなニュースがありました。CDの販売に対する新しい試みのニュースも読みたいです。

日本レコード協会の調査によれば、09年の音楽ソフト全体の出荷額は前年比13%減の3165億円で、うち音楽CDは同16%減の約2460億円。音楽ソフトの出荷額は99年から11年連続で前年を下回り市場規模はピーク時の約半分にまで縮小した。これは音楽のネット配信と、違法アップロードが原因とされ ている。
音楽ファイルを違法アップ 個人に540万円支払い判決の衝撃(J-CASTニュース) - livedoor ニュース