最近、手軽にさっとお湯を沸かせる電子ポッドがはやっています。
T-falのやつのやつなんかがそのブームの火付け役のようで良く目にします。ボクもちょっと前に買おうかどうしようか迷ったりしていたのですが、もともと、一人暮らしを始める時にまずやかんだけを買って、まだカーテンも電気も取り付けていない部屋にやかんを置いて「よし!」とうなづく様なやかんフェチのため、今使っているやかんへの愛着から、いまいち踏み切れませんでした。
そうしたら、先日『鉄瓶』をいただいてしまいました。
及源鋳造 南部鉄瓶 姥口アラレ 1.2L (鉄瓶)
売り上げランキング: 32575
ボクのいただいた鉄瓶は(この上の写真のものではないですが)、たぶんそれほど良いものではないけれども、こぶりで、だいたい一人分の飲み物のお湯を沸かすのにちょうど良いサイズ。ちなみに、こいつです。
かわいい。
鉄瓶で沸かすお湯はまろやかになり、鉄分も豊富、というのはよく言われていることですが、鉄分とタンニンは結合しちゃうらしいですから、コーヒーやお茶類を鉄瓶で沸かしたお湯でいれるのはあまりよろしくないようです。
しかも、実際に使ってみればわかりますが、鉄瓶って、使用開始するのにもひと手間かかるし、使った後もちょっぴりめんどくさい。
ちょうど良い温度で沸かすのをやめてくれる訳でもないし、沸騰したらビービー教えてくれる訳でもないので、火をかけてから沸くまでじっと見守っています。コンロの前で。
当然、忙しい朝に使うこともないし、一日何度も使ったりする訳でもなく、たまにふと思いついたように使う感じです。
でも、お湯を沸かそうと思ってコンロに向かった時には、かならず目に入ります。ちょこんとたたずんでいます。時間がないので、その横のやかんを使う時も何も言わずただそこにいます。
たまに使ってやると、なんというか、必死にお湯を沸かしているように見えます。沸騰直前には、ちょっと泡を吹いているかのようで、42.195キロを走りきりそうなマラソンランナーを思い出したりします。
なんというか、鉄瓶はそういう無駄なことを考えさせてくれる存在として、我が家では重宝されていますし、鉄瓶を使う・使わないというのは、わりと自分の余裕のバロメーターになっている気がしなくもないです。
ただ、基本はルックスの良さです。ひとめぼれ。