そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

お土産にコーヒー豆を持って行こうという時に

気の置けない友人宅に遊びに行った。

甘いものを持って行くのでコーヒーあるといいからコーヒー豆も持って行こう、せっかくならこの夏ハマっていたシェケラートを振る舞おうと思い立ち、直火式エスプレッソメーカーであるブリッカとシェイカー、そしてコーヒーミルも持参して台所をお借りし、シェケラートとアメリカーノを淹れて出した。シェケラートは甘いものとセットだったので砂糖は抜きにしたことで酸味が目立ちすぎてないか不安だったが喜んでいただけたようで胸をなでおろした。そして非常にリラックスした素敵な週末を過ごした。

さて、道具持参で人の家に行ってコーヒーを淹れるというのは、振り返って最低必要な道具一式を考えたり、はたまた家でコーヒーを淹れることへの入り口に再び思いを馳せることとなってよいものだ。

今回はシェケラートというお題を自分で決めてしまったので、必然的に道具は決まっていったのだが、改めてエスプレッソメーカーの手軽さに感動した。今回はそういうお話です。

どうしても家でコーヒーを淹れるというのはハンドドリップしている姿をイメージしてしまうのですが、実際のところは私はその時の気分によってハンドドリップとエアロプレスを使い分け、たまにエスプレッソベースの何かを飲みたい時にエスプレッソメーカーであるブリッカが登場する。フレンチプレスはたまたま持っているのが大きめのものなのと淹れた後の粉の片付けが他のものに比べて個人的に面倒に感じてしまうので出番は少ない。

ここで使う道具の量の話になるのだが、私が普段ハンドドリップをする時は、豆の量をスケール①で測り、ミル②で挽き、沸かした湯をドリップケトル③に入れ温度計④で好みの温度に持っていき、フィルター⑤をセットしたドリッパー⑥に粉を入れてコーヒーサーバー⑦と一緒にスケールに置いてお湯を入れ始める。ざっくり7つの道具を使っている。

これに対してエスプレッソメーカーのブリッカを使う時はいろんなものが一気に省略される。まず豆の量を測るスケールを使わない。エスプレッソを淹れる時は挽いた豆の量はブリッカのフィルター部イッパイを目安にしているので、豆の時点でフィルター部に摺り切りよりやや多めくらいで測ったことにしてしまっている。またスケールは使用するお湯の量を測るのにも使うが、ブリッカには使用するお湯の量を測るメモリが本体についているのでこれも省略される。お湯を沸かすのもエスプレッソメーカー自体がやるし、豆にお湯を注ぐという工程に至っては存在しないのでドリップケトルも使わない。紙のフィルターというのも必要ないし、出来上がったエスプレッソ*1はそのままデミタスカップに注いでしまうことがほとんどなのでコーヒーサーバーも使っていない。エスプレッソをお湯で割ることでドリップコーヒーと似たような濃度のコーヒーになるアメリカーナを飲みたい時はコーヒーカップに注いで、単にそこにお湯を足す。正しいかどうかはさておき、やっているうちにこういう感じに落ち着いた。

ビアレッティ 直火式エスプレッソメーカー ブリッカ 4カップ 6184

ビアレッティ 直火式エスプレッソメーカー ブリッカ 4カップ 6184

 

どの道具・方式で淹れるにしても必ず使うのがコーヒーミルだが、これに関しでは、お店で豆を買う時に挽いてもらうというのは酸化が早まったり香りが飛んでしまう*2もったいなさを考えると手間を惜しまずぜひ揃えていただき、豆を挽いた時の香りの多幸感をルーティンに組み込んで欲しい。私はポーレックスのミニの方のミルを使っているがそろそろネジが消耗してきてしまったので、手頃な価格のHARIOのものを買ってみようか迷っている。値段が1/3なんです。閑話休題。 

HARIO (ハリオ) 手挽き コーヒーミル ・ セラミック スリム MSS-1TB

HARIO (ハリオ) 手挽き コーヒーミル ・ セラミック スリム MSS-1TB

 

そう考えると、コーヒーミルとブリッカさえあれば事足りてしまうどころか、エスプレッソからアメリカーノ、ラテなどエスプレッソを元につくるバリエーション豊富なコーヒーがこれで作れる。エスプレッソメーカーの中でもブリッカは他のモデルのエスプレッソメーカーに比べてクレマが作りやすく、エスプレッソマシンで淹れる時のあの豊潤なクレマが浮いた素敵なエスプレッソの感じに近づく。ついついデミタスカップも揃えたくなること請け合いなのだ。(IKEAに手頃でかわいいの売ってます)

と、ここまで話しておいてあれですが、それでも我が家ではハンドドリップの方が頻度は高い。これは好みや慣れの問題で、コーヒーを淹れる行為自体が好きなので道具の多さも手間も気にならないのと、ドリップコーヒーを飲みたくなることが多いからで、似たような飲み物っぽいアメリカーノのことは単に忘れがちなだけだ。エスプレッソ独特のパンチのある香りの強さを受け継ぐアメリカーノは、これもハマるとしばらく飲み続ける。アメリカーノを飲んだことがない人は、ぜひメニューにアメリカーノがあるコーヒーショップで飲んでみていただきたい。ドリップコーヒーと同じ豆で飲み比べできたら楽しいし美味しい。微妙な違いなのかもしれないが、私にとっては別の飲み物なので、どちらの淹れ方が良い悪いなんてことはとてもでもないが言えない。

単に、そういえば道具が少なくて便利なことに今更感動したというお話でした。

 

www.dubstronica.com

*1:マシンで淹れる訳ではないので正確に言えばモカ・コーヒーと呼ぶらしい

*2:こちらに詳しい https://www.thecoffeeshop.jp/myself-coffee/how-to-select-coffee-mill/