Why?のJapan Tourが決まってからというもの、最近はすっかりおさまっていたAnticon熱が、やはり再熱。うずきます。
しかし、Anticonとひとくくりに言えたのも今は昔、もともとがHip Hop集団というカテゴライズがありながらも、そこからはみ出すくらい音のバラエティーに富んだ集団でしたが、ある種の決定打みたいなものを出しちゃったのがヨニ・ウルフ率いるWhy?だったのではないでしょうか。
とかなんとかいう前口上は、あまり得意ではありませんが、Why?からの流れな音を耳は欲する訳で、そこで出てくるのがSJ Esauです。
このSJ Esau、ブリストルの方らしく、ブリストルと言えばDISC SHOP ZEROでしょう、と見に行ったらやはり特集が!
元TRU FUNK POSSEでSMITH & MIGHTYの3STRIPEからリリースした時は若干10歳だった(彼のお兄さんはWAY OUT WESTのJODY)という、ある意味ベテランのSAM WISTERNOFFことSJ ESAU(因にA JESUSのアナグラムだって)。
ブリストルの曇り空と豊かな音楽土壌をしっかりと受け継いだ、サイケでローファイで情景的なギターやヴォーカルが印象的。
「音楽はジャンルじゃないよな〜」と日々言っている方には是非聴いていただきたい、音楽が“音楽”である魅力が詰め込まれた、(ああ、書いてしまいましょう)大傑作です!
これらはすべてDISC SHOP ZEROのE-JIMAさんのコメントで、こんな音がWhy?に通じてしまう情景を紡ぎ出している、と聴いてしまうと聴かずにはいられないです。
SJ Esau - "Under Certain Things"
※youtubeより。RSSリーダーでは表示出来ないことがあります。
PVのストレンジ感もWhy?の「Rubber Traits」あたりに通ずるものがありますが、ちょっと嬉しビックリなのがその演奏スタイル。これはまさかじっさいもこれか!?と探したらすぐありましたよ。
SJ Esau @ fanfulla 101
※youtubeより。RSSリーダーでは表示出来ないことがあります。
や、やばい、これは生で観たい!いや、何なら部屋に招きたい!
近年、Soft Circleなどの例に及ばず、器用に全部ひとりでやっちゃう人が増えて、観ていてほんとウズウズして来ちゃいますよね。やりたいことが多過ぎて困る。
このSJ Esau、今までにアルバムは2枚出しています。
1枚目は、なぜか万力で頭を挟まれている(挟んでいる?)男がネコに餌をやっているというファンタスティックなジャケットのこちら。
Anticon (2007-02-01)
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このジャケットからどういう音を想像されるかは、わかりませんが、ストレンジでフォーキーでサイケだけどちゃんとAnticonしてるという秀作。いかに、「Anticonは、片時もチェックを怠ってはいけない」かを如実に表す作品(つまり、チェックしていなかった...)
そして、2ndはこちら。
・・・ジャケットについていろいろ言いたいこともおありでしょうが、この2ndが素晴らしいんですよ。それこそWhy?の2ndにして超傑作な『Elephant Eyelash 』を聴いた時を彷彿とさせる。Animal Collectiveだったり、devendra banhartやCocoRosieあたりが好きな人も要注意ですよ。先ほどのYoutubeからの「Under Certain Things」もこの2ndからの曲です。
Anticon (2008-06-24)
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ほんと、Why?のJapan Tourについて来てほしかった!ヨーロッパツアーは一緒にまわったらしいです。
単独の来日、来れないですかね?まだ来日してなかったはず。もったいないおばけが出ますよ?