僕は基本的に、バンドの再結成というものはあまり好意的に捉えない傾向があり、今まで1バンドを除いて、再結成をして欲しいと思ったことは無いんです。
その1つのバンド「Blind Melon」が再結成(正確に言うと「活動再開」)するというニュースが飛び込んできました。
90年代に人気を博したUSオルタナ・バンド、BLIND MELONが新ヴォーカリストを迎えて13年ぶりに新作 - bounce.com [ニュース]
1995年にヴォーカリストのシャノン・フーンが他界して活動を休止させていた彼らだが、2006年にはトラヴィス・ウォーレンを新ヴォーカリストに迎えて復帰。『For My Friends』と名付けられた今回の作品が、新生ブラインド・メロンとしては初めてのアルバムとなる。
こういうのは、いつも思うんですが、やっぱり複雑な心境ですよね。今回のBlind Melonにかぎらず、同じバンドとしてみるのか、別バンドとしてみるのか、バンド名を同じにする必要があったのか無かったのか、特にメンバーが亡くなってしまってやむなく活動を休止したり解散したりしたバンドの「再結成」はとても複雑な心境になります。
好きなバンドだけにまた見たい、と思う反面、それは同じバンドじゃないんじゃないだろうか、という気持ちもあります。
Blind Melonのサイトの下のほうにフラッシュのMP3プレイヤーがおいてあり、4月にリリース予定らしい『For My Friends』からの曲と思われるものが何曲か聴けます。
今の時点では、「あぁ、シャノンに声が似てるかも」というくらいの感想しかいえない。このバンドは本当に、当時西新宿の海賊版ビデオ屋でオーストラリアのテレビ番組でやった公開ライブのビデオとかも買っちゃうくらい好きだったバンドで、同世代にはNirvanaやスマパンやPearl Jamというようなバンドもいる中で、もしかしたらたった2枚のアルバムしか残していないこのバンドが一番好きかも知れない、とおもうくらい好きでした。ウッドストック'94にも参加してましたね。あぁ、なつかしい。
Blind Melon - No Rain
Blind Melon - I Wonder
BLIND MELON - Change
Blind Melon - Tones Of Home
Blind Melon -Dear Ol' Dad
これらは1stアルバムからの曲ですが、今聴いても(今聴くから?)やっぱり良いです。『No Rain』がPVの効果で、当時バカ流行りして一気に人気バンドになっちゃいましたが、それ以外も1stはホント捨て曲なしのアルバムだったナー、と今でも思っています。2ndになってからはもともとメンバーの持っている音楽性の広さをもっともっと広げたような実に傑作に仕上がったのですが、残念ながらそれが伝わる前にボーカルのシャノン・フーンは1995年10月21日、ドラッグのオーバードーズが原因となり28歳の若さで亡くなってしまいました。それを気にバンドは活動停止します。
今回の活動再開がどのようなものになるのかは、ちょっと考えずに待って、新しい「3rd」アルバムを聴いてみたいと思っています。
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ちなみにiTSで試聴できるので、よかったらどうぞ。