そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

あらかじめ決められた恋人たちへ『CALLING』という傑作について

 

CALLING
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あらかじめ決められた恋人たちへ
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幻の拝み弾きアワード2009というのがこのBlogにはございまして、これはこのBlogが毎年発表するはずだったその年グッと来たモノたちをご紹介するコーナーで、その2009年度版大賞は、この年に出会い、もう選定する必要がないくらい、圧倒的にボクをノックアウトしてしまったあらかじめ決められた恋人たちへだったんです。もう選ぶ必要がなくて、大賞の発表をしなかった。

 

そのあら恋が第4作目となるニューアルバムをリリースしました。『CALLING』というアルバムです。

 

はじめてのあら恋体験は全く予備知識のなかったライブで、あまりにすばらしくてその場でアルバムを買って聴いてみたら、あら恋はバンドじゃなく池永さんのソロユニットと知って驚愕したことは今でも忘れられない。

 

その初観戦の感想でも「(あら恋は)バンドであってほしい」と思っていたし、その後リリースされたライブレコーディングアルバム『ラッシュ』では、悶絶のライブ・サウンドがDVDとともにパッケージングされていて、ライブでノックアウトされた身としては、とても素晴らしいものでした。

 

ラッシュ(DVD付)
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あらかじめ決められた恋人たちへ
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でも、贅沢を言うと、これまでのライブは、その元ネタとなる池永さんによる音源が既に存在していました。(池永さんのソロユニットとしてのあら恋)

 

 

 

けっしてそれがダメなんじゃない。池永さんの作り出す世界は唯一無二のものだと思います。

 

だけど、あら恋のライブを体験してノックアウトされた人たちなら「このバンドがゼロからつくったアルバムを聴いてみたい!」って思ったと思うんです。あの爆発力、あのせつなさ、そしてあのバンドが紡ぎ出すゼロからの曲が聴きたい。

 

それがこの『CALLING』です。

 

今のあら恋は、百戦錬磨のライブバンドですから、アルバムのリリースに伴って、特設サイトがあったりするし、そこで試聴もできます。

 

あらかじめ決められた恋人たちへ「CALLING」発売記念期間限定サイト

 

さらには、『CALLING』の1曲目を飾る「Back」のPVも既に発表されています。

 

あらかじめ決められた恋人たちへ 「Back」 PV

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ボクがこのエントリーを書きだしたのは、2曲目の「ラセン」を聴いている最中なんですが、本当はアルバム全部通してじっくり聴いてから書こうと思っていました。でも、無理だった。

1曲目の「Back」を聴いて、現在進行形にのあら恋胸が熱くなって、2曲目の「ラセン」でもうノックアウトされていました。

アルバムを出すたびに、前作をしっかり超えて行くアーティストって少ないと思うのですが、あら恋は間違いなくそのタイプです。

今までのあら恋のイメージを、良い意味で裏切り、良い意味でキープしている、絶妙なバランスがこの『CALLING』にはあります。

 

そして、今までのライブでも思っていたのですが、あら恋の演奏は頭を真っ白にさせるんだけど、激しい曲もバラードっぽい曲も、どんなに激しくても、どこか切なく、ロマンチックです。

きっと池永さんはロマンチックな人なんだと勝手に想像しますが、バンドはもっとロマンチックなんだと思います。みんなの向いている方向が同じで、その化学反応がライブにあらわれて、今回はアルバムにまで入ってしまった。

 

7月にはレコ発ワンマンライブがあります。

「あらかじめ決められた恋人たちへ」レコ発ワンマン公演、先行予約受付開始! | あらかじめ決められた恋人たちへ

『CALLING』を聴いてしまった今、レコ発ワンマンに行かないとかありえない話です。

逆引きみたいな感じですが、このアルバムがどんなライブになるのか、スンゴク楽しみです。

 

2011年のあら恋からもますます目が離せなくなっちゃいました。

 

あらかじめ決められた恋人たちへ