いうまでもない『プロレスの神様』カール・ゴッチが28 日(日本時間29日)、プロレスファンにはおなじみのタンパの自宅でお亡くなりになりました。82歳でした。
週末、このニュースを聞いたときは、ちょっと呆然としました。変な話ですが、「死ぬ人」じゃない、なかば文字通りの超人的な扱いに、頭の中で自動的になっていました。幼い頃からのプロレスファンだけでなくとも「ジャーマン・スープレックス・ホールド」はある程度知っているでしょうし、極端に言うと、今のプロレスの半分はゴッチさんで出来ているんじゃないか、というくらい(特にストロングスタイル信仰者には)すごい人でした。
来日当初に、力道山から「強ければ良いってものじゃない」と敬遠されたように、エンターテインメント色を欠くスタイルで、米国では大成しなかった。だが強 さを求めて旗揚げした新日本のスタイルとは合致。旗揚げ戦ではメーンで猪木を破った。その後もUWFや藤原組で最高顧問を務め、昨夏からは無我の名誉顧問 に就任。後進育成に尽力し続け「プロレスの神様」と呼ばれ尊敬を集めた。人気低迷がさけばれる日本プロレス界は、また1人、貴重な人材を失った。
「プロレスの神様」カール・ゴッチ氏死去
今の日本のプロレス界だと、ゴッチイズムを前面に打ち出しているのは西村の団体、無我ワールド くらいしか思い当たりませんが、だとしても、(ファンを含む)プロレス界に与えた衝撃は洒落にならないものでしょう。
ご冥福をお祈りいたします。