そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

ブラーバ(Braava)最強:毎日フローリングの拭き掃除をすればいいのだ。

冷静に考えればわかる話だった。フローリング+ブラーバ+クイックル立体吸着ウエットシート、この組み合わせは最強だった。

私はかなりの面倒くさがりやなため、すでにルンバを買って持っていたし、部屋の状態をキチンとルンバが活動しやすいように保っただけではなく、フローリング上の埃を見えなくはしても結局ヨゴレを溜め込む原因になるラグなどを敷かないことで汚れる原因さえも回避するようになってすらいたのだが、ある程度キレイな状況をキープできると欲が出てくるもので、もはやルンバに頼ることすら減り、無印良品のフローリングモップにウェットシート(アルカリ電解水のやつ)をつけて人力でせっせと床を水拭きすることに快感を覚えるようにまでなっていた。

風呂あがりなんかは特に裸足でフローリングを歩いた時に埃っぽさを足の裏に感じてしまったりすると、気になって気になってフローリングモップを手に取りササッと水拭きしてしまう。その程度の時に拭くと短時間で済むしなにより(足の裏も)気持ちが良い。

そこまで気にするなんて…とも思うが、花粉の季節(なぜか今年は本当にツラいんだ)はどうしても床が埃っぽく感じると「花粉が落ちてるのでは!?」と親の敵のように床を水拭きしたくなる。埃が溜まっていなければそれが舞うこともなく、少なくとも気持ちの面ではかなりの安心感がある。

個人的に、試行錯誤の結果そういうことになったのだが、掃除機を定期的にかけるよりも、毎日とはいかないまでも埃が溜まった実感を得るか得ないか程度のタイミングでさっと水拭きしてしまうのがフローリングで快適に生活する方法だと思っているので、どうして今までブラーバの良さに気づけなかったのかと虚しさすら感じる。

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すでにルンバの経験を通って来たので、こういった全自動お掃除ロボットに対して変な幻想を抱いたりはしない。出来ること出来ないことはわかってるつもりだし、なんでもかんでもやらせようなんてつもりはなく、定期的に働いてもらうことでキレイな状況をキープすることを目的にするタイプの道具だという理解の仕方をしている。

当然、ルンバに働いてもらうためには床の上にモノが散らかっているとか、ルンバが食ってしまいそうなコードがとっ散らかってる、なんて状況は作らないし、家具もルンバが下を潜れる高さをクリアした状態にそろえてある。それでもごくたまにDockに戻ることが出来ず朽ち果てていたり、一度なんか吸ったはずのゴミを吐き出しながら撒き散らした挙句、Dockから離れた寝室の端で朽ち果てるという質の悪い酔っぱらいのような堕ち方をしていたことがあったが、ワールドカップの日本戦の日だったので熱心なサッカーファンなんだということで納得したし、まんまとちょっとしたペット感覚の距離感を保ちながら愛でているわけだ。

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本来は掃除機であるルンバなので、ファンでゴミを吸い込むべく掃除中はそれなりにうるさいのだが、それすら個性として好意的に感じているし、いつも頑張ってるなぁ、よしよし、と定期的にメンテナンスをしたりしている。

その、ちょっとわんぱくな少年の如き特徴すら、ブラーバからすると「コドモだよね」ってことになるようだ。

ブラーバは拭き掃除専門のお掃除ロボットとして存在しているので、掃除機のようにファンでタンクにゴミを吸い込む必要が無い。フローリングモップと同じように(それがドライだろうがウェットだろうが)クロスなりシートにゴミを吸着させて掃除する。日々フローリングに密かに溜まっていく埃なり花粉に対抗するのであれば、つまり普段こまめにフローリングモップをかけることで掃除機の出番が減るようなスタイルであれば、ブラーバが出て来た時点でルンバには全く用がなくなってしまうことになる。

もちろん小さな埃なり落ちた髪の毛程度を超えたゴミが出ないことなんて無いが、そっちの方がレアケースであればブラーバで事足りる。iPhoneのライトニングケーブルを絡めとる心配もなければ、カーテンに食いついて朽ち果てることもない。そもそも敷いてあるラグのような段差には乗り上げないという機能(性質)を持っているので、あるとすればせいぜい床においていた小さなゴミ箱の位置が変わってる(押してどっかに運んじゃう)とかくらいで、なんとも上品なのだ。

上品といえば、ブラーバは静かだ。ルンバでお馴染みのあのシャーーという吸引音はなく、ただ静かに黙々と床を拭く。ドライモードはわりと直線的な動きをするが、ウェットモードだと行ったり来たりしながら床を拭いてくれるので、そのさまは思慮深いがユニークなムッシュ・ユロさながらだ。それくらいのかわいらしさを感じている。

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この動きのおかげで、人間がこびりついた汚れを手でガシガシこすり落とすとまではいかないが、日々の汚れはほとんど拭き取ってくれる。赤ちゃんが食べこぼした食べ物のカス程度のゴミは(自分がフローリングモップで拭くのと同じように)ウェットシートで簡単に拭き取るし、むしろ人間が手でガシガシこすり落とす必要があるほどの汚れは非常事態だと思ったほうがいい。

非常に静かなので、ブラーバに拭き掃除をさせている間に溜まっている海外ドラマを消化していても音が邪魔にならないし、夜中に使ってもうるさいと感じるほどではない。壁なり何なりにぶつかることはルンバと同じくあるが、それもささやかなものと言っていい。「おっと失礼、では先を急ぎますので」そんな感じで方向を変えて行ってしまう。

もちろん手間がかからないわけではなく、乾拭きだろうが水拭きだろうが専用のクロスを使って掃除をするので、掃除が終わったら外してクロスは洗っておいてやる必要がある(毎回洗うかどうかはアナタ次第)。それすら専用のクロスの代わりにクイックルの『立体吸着ウェットシート』を使うことで、掃除の後ははずしてポイッと捨てるだけだ。使ってみるとわかるが『立体吸着ウェットシート』は適度な厚みとウェーブがあるので、水分を拭き掃除中にキープできゴミも絡め取ってくれるというメリットがあるので市販のウェットシートの中ではダントツにオススメだ。働き出したら約1時間ひたすら拭き掃除をしてくれるブラーバの働きっぷりを見事に支えてくれる。ブラーバは、ルンバのように溜まったゴミを捨てついた汚れを拭いてやるようなメンテナンスからは解放されてしまう。そこは掃除機とフローリングモップの違いと同じだ。

また、ルンバと違い「Dock」の概念がない。かわりに小さいキューブ状の、その名も「NorthStar キューブ」というのがあるが、これはDockのように充電する基地ではなく、あくまで位置を把握するためのものだ。なので充電は自動でDockに戻るのではなく、専用充電スタンドの人が載せて上げる必要がある。これはある種、意図的だと思っていて、そうでもさせて不潔な「ぞうきんつけっぱなし状態」を心理的に回避させる作戦なんだと思っている。それくらいはお安いご用だよ、ブラーバくん。

そうやって共存していると、あぁこれは子供の頃に憧れたロボットのいる生活だ、しかもキグルミで「キミノトモダチだよ」と演技してくるようなタイプではなく、まさに帝国軍の宇宙船スター・デストロイヤーの中で何の仕事をしているのかは知らないが健気に動きまわってるちっちゃい箱みたいな、あのロボットの感覚だ。

それを決定づけるのは、このたびたび見せる「考え中」の表情で、おそらく自分の位置をキューブ型のセンター(ブラーバはこことセンサーでやり取りをして自分の現在位置を確認しているようだ)と交信しているのだろうが、その時にいったん止まって顔(と思わしき部位)のライトが「さてここはどこでしょう?」と思わしき動きをするのだ。

もしアイロボット社にその権利があってブラーバにR2-D2の声がサンプリングされて割り当てられていたら泣きながら失神する人すら出てくるのではないだろうか。ピピピピプピポ、とブラーバは言っている。こりゃ、まいったね。

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先般『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を映画館で観た後、原宿キディランドに足を運んであやうくBB-8のラジコンみたいなのを買うんじゃないかという覚醒を感じたが(売り切れてくれていて助かったよ)、あれを買うくらいだったら騙されたと思ってブラーバを買いなさい。これは映画には出てこなかったタイプのドロイドだよ。

 

追記:

立体吸着ウエットシートはドライパッドに取り付けている。フローリングの汚れが気になる時はウェットモードでゴシゴシ動いてもらっているが、毎日のホコリ取りにはドライモードに立体吸着ウエットシート「クラシックジャスミン」の香りのモノをつけてさっと流してもらっている。香りなので好みはあるが、へたな芳香剤よりもずっと良い香りが拭いた後しばらく床からするようになるので、癖になりシートもまとめ買いしてしまった。

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