ボクは「ヘンテコなバンド」が好きです。
シンプルでソリッドな音を出すバンドだって好きだし、リッチで厚みのある音像のバンドももちろん好きだけど、なんでそうなった！？っていう変わったバンドは、身体の一部の掻き始めたら止まらなくなるポイントくらい好きです。
それはバンド編成だったり、音だったり、あるいはスタンスだったりするけれど、やってみたら周りに人が寄り付かなくなっちゃった、みたいなストレンジさを醸し出すバンドっているでしょう？孤高すぎて比較のしようもない、そういうやつ。
それを聴こう。
Primus
未だによくわかっていないんですよ。アルバム『Pork Soda』リリース時にテレビか何かで初めて観た時、もう、コミックバンドかなにかかな？と。
ベースを弾きながら歌っているレス・クレイプールの個性と世界観？が強烈過ぎて。動きもヘンテコだし、何考えてるのかさっぱりわからないし、でも音がちょうカッコイイ。映画『夢のチョコレート工場』へのトリビュートアルバムつくったりしててそういうのもなんとも言えない。
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『Pork Soda』はオールタイム・ベストなアルバムです。
Morphine
渋い。ロックというよりジャズの人たちって言ったほうが良さそうな雰囲気。ここもベース・ボーカルなんですよね、マーク・サンドマン、残念ながらもう亡くなってしまっているんですが、このマーク・サンドマンが弾いてるベースをようく観てみてください。弦、2本しか張ってないんですよ。それをボトルネックでスライドして弾いてる。当時のロックバンドとしては、やはり浮いていた2弦ベース・バリトンサックス・ドラムのこの編成。音を聴くともうばっちり世界観が出来上がってるから文句の言いようもないんですが、これがもしテレビとかで普通の編成のバンドに混じって佇んでたらやっぱりヘンテコだよ。カッコイイ。
たま
たま イカ天 初登場 - YouTube
とても流行ったバンドだから知名度はハンパないでしょうが、それ自体やっぱりオカシイ。たま、このテレビ初登場で初めて観たら、どうしていいかホントわかんないですよ、スゴすぎて。奇跡みたいにスゴいバンドって稀にいると思うんですけど、まちがいなくこのバンドはそれですよね。初めて観て・聴いて笑っちゃうという反応はある意味ただしいんだと思っていて、自分の知らない世界をかいま見てしまった時って、自分の持ってるリアクションの中に正しくマッチするものが無くて笑っちゃうことってあると思うんです。以前、甲野善紀さんのドキュメンタリーを観た時もそういう感想を持ちました。歌詞とか声とかそのルックスとかに気を取られるかもしれないけど、音とか演奏ホントスゴい。カッコ良すぎるしヘンテコすぎる。
- アーティスト: たま
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曲もいいし演奏もヤバいい、っていうヘンテコなバンド、なかなか探そうと思ってもうまく見つけられないのですが、なにかいい方法ないですかね。
