友達がつぶやいていたこのエントリーとDizzy Mizz Lizzyというコトバにまんまと釣られました…
とてもココロくすぐられるエントリーでニヤニヤしながら読みました。いやいや、アレがないでしょう!コレがないでしょう!っていうの沢山あると思うし、そんなのいちいち言うのは野暮だよって思うんですよ、個人の好みですもの。でもダメだった、言いたいの。屈折した思いを、あと5つだけ・・・。
『Earth Vs The Wildhearts』The Wildhearts
アルバム1曲目が流れた瞬間滾ってくるみたいなアルバムってあるじゃないですか?これがまさにそれですよ。当時、元クワイアボーイズ(オー!イッツ7オークロック!)のジンジャーが新しいバンドを!って触れ込みだったので、どんなブルージーなレイドバックしたバンドになるんだろう?と想像していたら蓋を開けてビックリのハードロッキンなヒット曲「Suckerpunch」にまさに良い意味の騙し打ちですよ。ザックザクしたギターリフは当時の流行りど真ん中だったと思うんですが、その中でもこの曲の疾走感たるや!と大ヒットしてのアルバムがまたバラエティに飛んでいてたまらなかった。捨て曲なし。
The Wildhearts - Suckerpunch - YouTube
『Animals With Human Intelligence』Enuff Z' Nuff
Animals With Human Intelligence
- アーティスト: Enuff Z' Nuff
- 出版社/メーカー: Arista
- 発売日: 1993/01/01
- メディア: CD
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一聴すればわかるバラード声の甘いヴォーカルが印象的で、ハイ!来た!これ、バラードでビルボードTOP40入り確定来たよ!と握りこぶしを作ってしまうEnuff Z' Nuffが日本でガツンとヒットした(はず)の傑作アルバム。当時から「チープ・トリックに影響を受け」と公言していたとおりのポップセンス、ブギー感はむしろ通好みさすら漂うが大ヒットパワーバラード「Right By Your Side」と「One Step Closer To You」2曲のちょいハズしバラード(王道というより少し洒落てるんだよなー、このハズし方が!)だけでなく、「Black Rain」みたいなグルーブ感たっぷりの曲もあって、ポップの塊の人が少しズラした時のブルーノートかよってくらいのズレ気持ちよさ満載のアルバム。捨て曲なし。
Enuff Z'Nuff Right By Your Side Music Video (Good ...
『Cherry Pie』Warrant
邦題がすでにいけない!ヘア・メタル、LAメタルの流れなので賛否両論あるかと思います。しかし、バンドイメージ・ジャケットやPVを含めたこのパッケージセンスはむしろ今こそ評価されるべきなのでは?というパワーポップmeetsケイト・アプトン(参照)なヒット曲「Cherry Pie」のおかげでその後の人生すべてが決まってしまったバンドですね。でも2曲目「Uncle's Tom Cabin」のイントロから来るカワイイだけじゃないのよ感はもっともっと知ってほしい(そうでもない)。良くも悪くも時代のバンド。背景も含めて愛すべきバンドです。捨て曲なし。
Warrant - Cherry Pie - YouTube
『The Ethereal Mirror』Cathedral
いわゆるドゥーム・メタルと呼ばれていたバンドでリリースされているレーベル名もEarAcheという徹底感でそっぽ向かずにぜひアルバム2曲目の「Ride」を聴いていただきたい。このグルーブ感、宇多田ヒカルよりも腰を低くグラインドしないと出そうもないベースライン、ホントにカッコイイ!そしてヒット曲「Midnight Mountain」に至ってはファンキーすぎて、オイ、ドゥームどこ行った!?っていう感じですよ。フロントマン、リー・ドリアンのサイケデリックなファッションセンスと相まって70年代のサバスのフォロワーというか大好きなんだなぁ!ってニコニコしてしまう。他の曲は安心のドゥーム感で現在のGorgeのサブジャンル「SLAB」と完全にシンクしています。捨て曲なし。
『Cry of Love』Cry of Love
いちばん言いたかったのはこのバンド。なかなか知ってる人と出会えなくて、当時あれだけマサ伊藤大先生が推していたじゃないか!と世の流れにはついていけないんですが、ブルーズロック。とにかくブルーズロックって言ってたかったあの頃、ドンピシャに出て来てくれたブルーズロックバンドCry of Love。イギリスのFreeとかFacesとかを彷彿とさせる枯れた感じがなんともたまらなく、たしかこの頃プライマル・スクリームまでもがサザン・ロック風なアルバム出してブラック・クロウズに怒られてたと思うんですが(妄想が入っています)、そんな時代の追い風をまったく背にせず淡々とブルーズロックを奏で続けたバンド、Cry of Love。あぁ、Cry of Love。捨て曲なし。
Cry Of Love - Bad Thing - YouTube
勢いだけで書きましたが、読み返したら恥ずかしくなってきたから公開します。助けてくれ。