去る2/28、六本木のSuperDeluxeで行われた『HAITI AID-banana connection 2010-』に行ってきました。
ものすごく豪華なライブで、幸運にも最前列で観てしまいました。
これはどんなイベントなのか、というのを知っていただくために、まずは出演アーティストの中のおひとり、木歌さんのブログのエントリに今回のイベントの中心メンバーであるGoRoさんからのメッセージがありました。引用します。
By GoRoさん
2/28ハイチ チャリティーのイベントやります。実は、ケンセイ君たちと8年前にハイチにいってレコーデイングして、バナナコネクションという作品出したんだ。
なかなか、ハイチという国は遠いし、観光地でもなく、日本からいったことのある人もすくないし、情報もないので、今度の災害もなかなか実感しにくいけど、20万人死んだらしい。これも定かな数字ではないけど(何しろ政府がテキトーだし、機能してないだろうから)広島長崎で原爆で瞬時に死んだ人の数より多い!
しかも極貧で、そこらへんは、いってきた俺たちにはちょっとは実感できるけど、それでも、日本の今の常識では考えられないほどまずしい。
ハイチの震災前でも年間2000人以上の子どもが人身売買の被害にあっており、相場は9歳の少女が50ドル(約4900円)だそうです。その多くが臓器移植か性的対象になっているそうです。この状況でもっとひどいことになる。
子供を持つ親として、おなじ人間として、耐え難い話だ。
僕らのイベントで4人お客さんが音楽をたのしめば、1人の子供が助かる計算だ。
もちろん、そんな単純な話ではない、お金を送っただけじゃ、何の解決にもならないし。
それじゃーどうしたらいいのか?
その問いも、みんなで考えてみましょーよ。そのためのイベントなんだからね。
もし、僕の話に賛同してくれるひとは
どうか、お友達にもこのイベントの告知をしてください。
僕らの国も地震が沢山あって、自分が被災したときに、必ずどこかの誰かが同じようなことをしてくれるんだからさ!
HAITI AID
http://isg-21.com/banana/index.html
実は、このイベントよりも以前、2002年にGoRoさん、KeNsEiさん、shibaさんの3人は『banana connection』というハイチの森林保護・経済支援のためのアルバムのレコーディングを実際にハイチに行って実施しています。
そのアルバムはもう廃盤となってしまったようですが、会場では30枚限定で販売されていました。探してみたら、Amazonでもまだ売っていました。ダウンロード販売ではiTunes Storeでの取り扱いもあります。
Rambling Records (2002-12-18)
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チャリティーイベントは数多くあります。その中でも実際にハイチに訪れたことがあり、バナナペーパーを使ったアルバムをリリースしてハイチ復興への手助けをしていたGoRoさんたちですから、今回のイベントの募金先もいろいろと考え、顔が見える相手として『ハイチ友の会』を選んだんだそうです。
当日、会場にもハイチ友の会の松浦さんというスタッフのかたがいらして、ハイチの現状だけではなく、15年にわたる継続したハイチ支援の内容をお話してくださいました。ハイチ友の会の代表の方はイベント当日まで実際にハイチに救援活動に行かれていたそうです。その活動は代表の方のブログでも報告されています。(ハイチ友の会)
今回の地震以前からハイチとの関係を継続的に支援していたハイチ友の会、同じく地震以前からハイチにゆかりのある活動をしていたBanana Connectionのスタッフの皆さん、その想いが、さきほどのGoRoさんのメッセージにも込められていると思います。
ハイチ友の会の方もおっしゃっていました。今回、地震で注目されているけれど、それ以前からハイチは貧困で苦しんでいて必死に立ち直ろうとしていた、だから地震ももちろん大変なことだけど、日常必死に立ち直ろうとしているハイチのことも忘れないでください、と。(要約ですから、おっしゃったこととずれているかもしれません。ボクはこう捉えました)
こういうことに対するボクのスタンスは以前「チョコレートの先にあるもの」というエントリーを書いた時とあまり変わっていないのですが、きっかけがなんにせよ、ボクが知ったことを誰かに伝える、おそらくボクには募金とかこうやってエントリーを書くことくらいしか出きないと思うのですが、それでも誰かに何かを伝える、ということは、ほんの数ミリでも意味があると思っています。
さいわいボクには国際協力にくわしいおともだちがいるので、わからないことがあったらおしえてもらえてラッキーです。キリがないという言葉はあまりよろしく無いかもしれないけれど、貧困とかで苦しんでるのはハイチだけではないですし、いろんなことがいろんなきっかけになって、なるべく良い形で広まっていったらいいな、って漠然と思っています。
と、いうのが、GoRoさんから当日受け取ったメッセージに対するボクのささやかなコメントですが、話は戻って、いやはや『HAITI AID』の出演アーティストはこんなメンバー、豪華でした!
『HAITI AID』2/28-banana connection 2010-詳細 | HAITI AID
【出演者】
•GORO
•KENSEI
•井上薫
•CALM<
•世界逸産>五十嵐一生(Tp)、吉澤はじめ(P)、荒巻茂生(B)、本田珠也(Dr)>
•shiba(Tp)
•SINSUKE FUJIEDA(SAX)
•ENO(Per)
•PIRAMI
•winter
【Visual Lighting】
•michi
この夜しか聴く事のできない豪華な出演者によるジャムセッション形式のライブ。
夢のスーパーセッションが実現します。ご期待ください!
さらにここに木歌(mocca)さんや朝本浩文さん、そしてなんとShing02さんまで飛び入り参加!スゴいセッションが、リアルなぶっつけ本番が展開されました。
まさか、Shing02さんが観れるとは思ってなくて、正直ビビってました。うわー観れちゃったよー!って。作品は緑黄色人種の頃から聴いていたのですが、生で聴いたのは今回がはじめてだったんです。いやぁ、スゴいカッコよかったです。
朝本さんもほんとにひょろっとやってきてピアノを弾く姿がすごく楽しそうだったし、今回はじめて知ったのですが、ヴォーカルのmoccaさんは声も歌い方も表現の仕方もとてもステキで、ぜひまたライブを観たくなりました。
もうほんとみなさんのセッションはホント、スゴかったんですが、こればかりは生の音を聴いていただくしかないし、幼稚な言葉になっちゃうけどホント、スーパーセッションって感じだったので、写真でおすそ分けします。
こういうイベントは、その意味合いも含めて、是非継続して欲しいなーって思います。たぶんよほどのことが無い限り、毎回通います。
今回のイベントに関連するリンク(他にもあるかもしれない):