まわりがもりあがっていたので、ついボクも買いました、『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』。
かなり久々にゲームをやるなーと思いながら、けっこうすんなりハマっています。通勤電車の中でも結構やってる人多いですよね。ボクもその仲間入りをしました。
たまたま、晩ご飯がてらボクが一人でマクドナルドでドラクエをやってたら、ひとりの知らない少年に突然話しかけられました。
はじめはボクのまわりを行ったり来たりしていて、そのうち、DSの画面をちらちら覗き始めて、遂に「それ、なんのゲームですか?」と逆ナンされましたw
彼との雑談があまりにオモロかったので、本人に了解を得て、その場で残したログです。
良い成績を取らないとゲームは買ってもらえない
彼(小学校高学年)はDSを持っているのに、ドラクエIXはまだ買ってもらえてないそうです。どうして持ってないの?と訊いてみたところ、学校の成績が良くならないとかってもらえない、とのこと。
どれくらい良くならないといけないのかというと
「学校の成績で、図工が100点、あと、え〜っと、あと、忘れた!あ、算数が、忘れた忘れた!」
とにかく、いい成績を取らないと買ってもらえないらしいw
ちなみに、彼が一番好きな科目は「図工」。絵を描くのが好きみたいです。
何の絵を描くのが好きなのかを訊いてみたら、海外の島を描くのが夢らしい。でも何の島を描きたいのか訊いたら、
「名前は忘れたw」
かなりフリースタイルな子供です。それにやったら人懐っこい。
ゲーム好きのこだわり
「ゲームは”普通”に好き。でも、ドラクエは”大大大好き”一番始めにやったドラクエは「6」プレステでやった。」
なかでも一番好きなのは「7」。なにがすごいのかを訊いてみると、これがまたかなりのフリースタイル具合。※以下、カッコ内はボクからの質問です。
「戦う時に絵が出て来るんだけど、進化したみたいで、昔のマリオのゲームみたいなのじゃなく、全部の絵が出て来て、戦う時にうしろでモンスターが動いてたりしてる。
城のてっぺんにすごい杖があって、封印されているんだけど、ドルマゲスっていうモンスター、あれ人だっけ?それが、杖を奪っちゃって、城がいばらになっちゃって、人もいばらになっちゃって、
(そういうグラフィックがかっこいいの?)
主人公と王様と姫が残ったんだけど、王がモンスターみたいにされちゃって、姫がうまにされちゃった。
(そういうグラフィックが、絵がかっこよかった?)
そう。
(それが理由?)
で、主人公が(←質問は聞いてなくて、いろいろ良さを語ってくれましたが理解出来ずにひたすら続く)ヤンガスが主人公を殺そうとしたんだけど、主人公がよけて、はしがくずれちゃって(これは7のストーリーだよね?)うん。
(お話が好きなの?)
感動するっていうか、とても良く出来た話だなぁーって。ドルマゲスを倒すんだけど、それだけじゃ終わらなくて
(7が良かった点は?)
あ、出来立てパンだ!(←パン屋さんの車が通って反応したw)」
ゲームを買ってもらうための条件
話を元に戻しても、強引なドリブルで突っ走って行きます。
止まらなくなってるので、話を変えて、ゲームを買ってもらえる条件を訊いてみました。
「えっと、勉強を頑張って、掃除とか手伝いをいっぱいしてるから、それをもっときれいにして
(普段お手伝いしてるの?)
そう、いつもしてる。
(えらいね)
とにかく(←こっちの話スルーwww) 頑張り次第で買ってもらえる。お母さんががんばりをわかってくれたら。
欲しいゲームベスト3
(じゃあ、今お願いしているゲームは?)
ベスト3から?
(笑、どうぞ)
第3位はポケモン・ソウルシルバーとハートゴールド
(これ1つのゲームの名前?)
2つ。ポケモン・ソウルシルバーとポケモン・ハートゴールド
(おじさんわからないw 上下巻みたいなものかな?)
とにかく、2つとも同じストーリー。(←また自分でまとめたw)
第2位は「あわたま」(何のゲームか分からないのでスルー)。
第1位は「ドラクエ」やっぱりドラクエIXでしょ。」
子供のパワーはスゴかった
とにかく、子供のパワーってスゴいです。
一番始めにBlogに書いていいかどうかを訊いた時も「えー!」と驚いておきながら、自ら名前を名乗ったり「●年●組くらいは言って良いよ!」とカミングアウトしたり、「はずかしいなー」といいながら、「でも、それはきちんと書いてね」と逆にお願いされたりしました。
きっと、彼はBlogに書かれる、という事が、インターネットに公開されるという事が、どういう事かを知らないんだとおもいます。
なので、「君が自分自身の事を、個人情報も含めて、名前とか学校とか、ここの住所とか、そういうことを世界に向けて発信したいんなら、人の手じゃなく、自分で出来るようになったらいくらでもやるといい。君が何かを発信したいと思ったら、そういう道具はいっぱいあるし、きっとこれからそういうものは増える。ただし、それがまだどういうことか君は知らないから、今回はボクがどこまでを書くかをきめさせてもらうよ」とこちらの案に納得してもらいました。
母を待つ
そこそこ遅い時間なので、人通りがあるとはいえ、こんな時間に塾かなにかの帰りかな?と思って訊いてみたら、「ちがう、おかあさんをむかえに行くんだ」
この人なつっこさと、真面目というかひたむきというか、そういう子供を育てていらっしゃるご両親というのはすごいなぁ、と本当に感心しました。でも、彼はお母さんが帰ってくる時間は遅く、いつも3時間くらいずっと一人で待たなければいけないようです。ちょっと切ない気持ちになりました。
インタビューを終えて
インタビューの謝礼は、「ドラクエIX」をやらせてあげる事。ボクも途中までやっているので、一旦セーブして(大人げないですが)セーブはしない事、全員死んだらそこでおしまい。お母さんから連絡が来てもそこでおしまい、と言うルールでやらせてあげることにしました。
いざ、ゲームを始めると、ほんと何も喋らないw それは大人も子供もかわらないんですね。はじめは彼もボクに少し気を使っていたものの、こちらがいわゆるタメ口で話をしていたので、彼ももうすっかりため口で、
「ドラクエってやっぱりハマるね!持ってなくても、こうやってドラクエ出来るのってスゴいしあわせ!!!ドラクエってだけでいいんだよね!!!」
と、画面を真剣に見つめながらもご満悦なコメント。ボクも子供の頃ドラクエ(1)にこんな感じでハマってたのかなぁ、と微笑ましかったです。話のスケールがでか過ぎてw
子供の頃のピュアさっていうのを、彼をフィルターとして教えてもらえたのは、スゴく貴重な経験です。
という、このエントリー自体、少年の横で書いています。彼はずーっと1プレイで死なないで粘ってて、さらにリラックスして来たせいか、興奮してゲームしながらずーっと喋り続けています。
しばらく満足するまで、やらせてあげようと思います。
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