アジャイルメディア・ネットワークさんの『パナソニック VIERA 「3Dシアター」体験ブロガーイベント』に行って来ました。
このイベントは同日パナソニックさんが発表したフルHD 3D テレビとBlu-ray Disc プレイヤーのお披露目イベントでした。
当日は写真NGで始まるかと思いきや、担当の方が交渉(?)の末、写真撮影ほぼOKな状態でスタート。
パナソニックのテレビづくりのフィロソフィーということで始まったお話は、テレビ・レコーダーの最先端へのこだわり、高画質・高品質へのこだわり、ハリウッドのスタジオに近い技術から家庭へとその業界を盛り上げたいというスタンス、そして今年は3D元年だという話など、ほぼプレス向けの発表と同じ内容でした。
パナソニック、「フルHD 3D」VIERA/DIGAを4月発売 -AV Watch
技術系のお話はボクにはちょっと難しくて、そういうものなのか、とただただメモをとったり写真と撮るばかりでした。
2010/02/09[AMN] パナソニック VIERA 「3Dシアター」体験ブロガーイベント - a set on Flickr
実はボクは、映画『アバター』もそれほど興味が持てずに観ていないですし、3Dがスゴい、と言われても、「そうなんだと思います」程度の反応しか出来なくて、今の3Dが赤青メガネの頃と比べて格段の進歩を遂げているとか、奥行き感が自然だとか、耳にある程度自然と入る情報に関しては、そのまま受け入れていました。
それはきっと、裏の技術の話は別として、目に見えるものがだいたいどんなものかが想像ついてしまう、という点がワクワク感をそれほど感じられない理由なんです。3Dコンテンツは、例えばディズニーランドで、とか専用のシアターで観れないこともなかった。だから新鮮味が感じられない。
だから、今回のパナソニックがこういう場を持った意味は何なんだろう?と考えていたんですが、とにかく3Dの業界を盛り上げたい・発展させたいというコメントをなんどか聞いて、たぶんそこが一番なんだろうな、と思いました。
いくらテレビがすごくても、プレイヤー・レコーダーがスゴくてもそこで観るものがないと意味がないし、そこで観たいと思わせないと意味がない。それこそボクのような3Dという手法にたいして積極的に興味が持てない層に「3Dで観ないと意味が無いじゃん」と思わせないといけないし、それが当たり前だという気持ちにさせないと業界の発展とかは難しいんだと思います。
デモムービーを4パターンほど見せてもらいましたが、どれもそれらを観ているときは「3Dがスゴく見える映像」だな、と(当たり前ですが)思って観ていて、そこに魅力を感じられなかったんですが、途中でふとスター・ウォーズを思い出して、ちょっと自分の中で府に落ちる部分が生まれました。
それは、ボクの頭の中ではいくつかの映画は3D技術無しに3Dコンテンツとして脳内に記憶されていて、頭の中に残っている記憶をより正確に再現すると、この今観ている3D技術をつかった映像になるんじゃないか、と。
たとえば、『スター・ウォーズ エピソード2』のクローン軍隊がズラッとならんでいるシーン。もちろん映画では2Dで映し出されていますが、あのものすごい量の兵士たちがズラーっと画面奥までいる光景は脳内では思いっきり3Dで記憶されています。
たぶんスター・ウォーズが3Dで作り直されても、全然違和感なく見れちゃうと思うんです。想像力に技術が追いついた、というか。
本来そう見えるべきであった姿にきちんと映してあげる技術を一般化しようという意味で3D業界を発展させる、という意味であれば、それはスゴく納得が行く。そっちのほうがふつうのコトなんだ、というくらいの気持ちをパナソニックの技術の方々は持っているんじゃないだろうか、とすら思います。
個人的に印象に残ったのは、デモムービーのなかの汽車のシーン。これはやっぱりリュミエール兄弟の時代からデファクトスタンダードなシーンなんだなーってちょっと感動した。
Lumière: L'Arrivée d'un train à La Ciotat (1895)
※youtubeより。RSSリーダーでは表示出来ないことがあります。
「技術はスゴい。でも、あなたたちが今観ているものは当たり前の世界なんですよ」って言われたら、ボクはスゴく納得しちゃいます。で、今まで好きだった映画を思い出して「じゃあ、あの映画とかあの映画を3Dでキチンと観てみたい」というワガママな願望を持つと思います。
最後におみやげとして、ベネトンのエコバッグの詰め合わせを頂きました。ありがとうございました。
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