そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

DatarockのThe BlogとYoutubeとiTunes

Datarockというユニットを聴いていて、これはニュー・レイヴというのかディスコ・パンクと言うのか、もうわかんないやー!と思ったんですが、そういうジャンルみたいなものに疎くなった理由のひとつとして音楽雑誌をあまり読まなくなった、真剣に追いかけなくなった、というのがあるかもしれません。

 

それはきっと、雑誌を読んで想像して、発売を楽しみに待つ、というルーティンが、MyspaceやYoutubeでいきなり音に触れるようになったからかな、と自分を振り返って見ているんですが、そういう情報の発信という意味ではやはりBlogもとても大きな存在だな、と思っています。

情報を得る、と言う事に関しては、とても便利だし、いわゆる「はずれ」を買う、という事が限りなくゼロに近くなった。

とにかくアーティストと受ける側の距離がネット上では、ぱっと見、スゴく近くなっているように感じられる、というのって、改めて考えると、良いのか悪いのか分からないです。

 

そんなことをぼんやりと考えるきっかけはくだんのDatarockの『The Blog』という曲を聴いていたから。

 

「Blog」というタイトルの曲を聴いたのは、これが始めてで、他にあるかもしれませんが、なんだかんだ言っても、曲名にまで使われるようになる、というのはスゴいですね。

シングルカットされてないかどうか、PVないかなーとYoutubeで検索してみたんですが、この曲のPVは残念ながらありませんでした。

 

Datarock- The Blog

※youtubeより。RSSリーダーでは表示出来ないことがあります。

 

で、引き続きほかの曲のPVを探していて、とりあえず見つけたこの曲がMichael Jacksonの『Beat It』っぽくてオモロかった。

 

Datarock - Give It Up

※youtubeより。RSSリーダーでは表示出来ないことがあります。

 

で、どんどん話は逸れて行くのですが、このPVをみていてすごく気になったのがこちら。

 

YouTube - Datarock - Give It Up

 

以前からあったのかもしれないけど、気づかなかったです。オフィシャルのPVに広告でiTunes Storeへのリンクが貼ってある。気に入ったらその場で買える訳です。(今回の場合は既に持っていましたが。)

もう、これくらいの便利さで驚いている場合ではないんだと思うんですが、そこで思ったのが、ジャンルの話です。

 

こうやって、ふと気になって、調べて、すぐ聴けて、そのまま買えてしまうと、そのアーティストがどんなフィールドにいてとかどんなジャンルなのか、とかどこの国のアーティストでどのレーベルから出てとか、そういう事を知らなくても、まあ良い気がする。曲を発表する行為と聴く行為の間の悲喜こもごもをとびこしてダイレクトに繋がる。ジャンルがどうだの、といった事を必要以上に気にする事無く、ダイレクトに音や映像を楽しめる。

 

おそらく、アーティストにとってこれはメリットでしょうし、聴く側にとっても良いのでしょう。

 

ただ、このムダのなさが、ちょっと寂しく感じました。それはきっと音楽雑誌文化で育って来たとか、音楽をレコードやCDというメディアでお店に行って買うということが当たり前で育って来たノスタルジーみたいなものが多分にあると思います。

 

発売まで、数少ない情報を必死で集めて、音を想像して、発売日にお店にダッシュで買いに行くとかいうことは、今どれくらい残っているんだろう、と。もちろん、そういう事を感じているボク自身がそういうことをしていない。調べて、見て、買っている。

 

すごく便利な事はとても嬉しい。もっともっと便利になってほしい。その反面、ムダな事というのがいとおしく思える。この感覚は、出来ればずっと持ち続けたいな、と思いました。どちらが良い、悪い、と言う事ではなく、ね。