そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

Cajun Dance Partyの来日公演で才能の塊を見た!

CajunDanceParty.jpg 行って参りました、Cajun Dance Party Japan Tour。

デビューシングル「The Next Untouchable」のリフにノックアウトされてから1年以上経って、アルバムもリリースされ、今年のサマソニで来日したのに、敢えて見ませんでした。

その時、既に来日公演があるのがわかったので、フェスではなく単独で観よう!と決めていたんです。

早速ですが、極々個人的なちょっと偏った感想を書いてみたいと思います。

当初、Cajun Dance Partyに惹かれていた理由は、ギターの音色やリフ、フレージングとボーカルの声質でした。

ただ、若いバンドなので、演奏自体がいまいち、という可能性もあるな、と予想したりもしていました。アルバム(曲)は良くてもライブが、というバンドはたくさんいるし、それも味としてオッケーって言えちゃうくらいの魅力を持ったバンドも少なからずいると思います。

Cajun Dance Partyに関しては、ちょっとくらい演奏がダメでも、ボクももういい大人ですから、暖かい目で少年たちを見守ろうくらいの気持ちでライブ会場であるShibuya-AXに向かいました。

 

フロントアクトをつとめたThomas Tantrumは、メンバーみんな軽く個性的で、もちろんボーカルのミーガンがキュートだっただけではなく、もう一目でほかのメンバーのあだ名をつけてしまったくらいいい味がありました。(ギター:フラスコ、ベース:下北、ドラム:ホカ弁)

いや、なかなかよかったです。けっこうアウェイな状況だったと思うけど、魅力的な感じはありました。

 

Cajun Dance Partyが出て来て、演奏を開始した当初、ボクはやはり気になっていたボーカルとヴィッキーちゃんの雰囲気を軽く眺めたりして、やっぱりヴィッキーちゃんは自分のパートが無いときは腰に手を置いて「あのさー、ずっとたってるのつかれるんですけど」的な雰囲気(もちろん妄想ですよ)を醸し出していたんですが、そういうちょっとくだらないストーリーとかあだ名とかを勝手にメンバーに付けながらも、良い演奏や曲をしっかり楽しむ傾向がボクにはあるんですが、今回は全部すっ飛ばされました。

 

ギターのロビー・スターン(Robbie Stern)、たったひとりに。

 

良いバンドはここ数年、毎年のように出て来ているし、今年だっていろいろお気に入りバンドがあらわれましたが、バンドとしていいなーとか、良いキャラしてるなーとか、曲はホントかっこいいなーとか、そういうのじゃなく、「バンド」という単位で考えれば1構成要素であるギタープレイヤーに、もう目を背けたくなるくらい溢れ出る才能と艶みたいなものをもったプレイヤーに惹き付けられて目を背けられなくなる経験って、ちょっと最後にそういう感覚を覚えたのはいつだったろう?というのがさっぱり思い出せないくらい、それはもう「楽しい」とか「カッコいい」を越えて「衝撃」でした。

どれくらいの衝撃だったか、と言うと、こんな感じ。

 

Rhain Davis The Whiz Kids

※youtubeより。RSSリーダーでは表示出来ないことがあります。

 

とにかく、佇まいがセクシーで、爪弾くフレーズやタッチが素晴らし過ぎて、ライブの70%の時間はおそらく、ずっとロビー・スターンから文字通り目を離せませんでした。ほかのメンバーをまったく観ていないし、下手したら「曲」としてちゃんと聴いていなかったかもしれない。とにかくギターの音色とイマジネーション、メロディーばかりを追ってしまっていました。もう、意味が分からない。

 

なんで、今まで彼の存在に(音以外で)気づかなかったんだ?とYoutubeでCajun Dance Partyの動画を色々観てみたんですけど、これがあまり映っていないんです。もう、意図的に映るの嫌なんじゃないか?と疑うくらい、その魅力的なさまが残っていない。個人的には、ずっとCharさんとかEric Claptonが脳裏によぎったりもしていました。稀に見るナチュラルなギターヒーローです。

 

Cajun Dance Party LIVE at GLASTONBURY 2007 HIGH QUALITY

※youtubeより。RSSリーダーでは表示出来ないことがあります。

 

ボクはライブを観ている時に心配にすらなりました。たしかにボーカルのダニエル君のパフォーマンスは熱いものがあるし(今日もダイブしてた)、歌も声の質も好きだし、ヴィッキーちゃんの学級委員っぷりもいい存在感を出しているんだけど、ロビーの才能がバンドに収まりきらなくなったら解散しちゃうんじゃないか?と。

 

それくらい、ボクに取ってロビー・スターンは久々の衝撃でした。基本的にマーチャンダイズには手を出さないのに、思わずバンドTシャツ買っちゃったよ。

 

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