そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

iBeerで気づかされたiPhoneの「自然さ」

iBeer.jpgGoing My Way: iPod touch の傾きに応じて反応したり、振るとビールの泡が増えたりする iBeer』で読んで知ってはいたiBeer icon

iPhone/iPod touchの画面の中で、ビールが注がれて、それ飲んじゃえーっていう、東急ハンズのオモロい階で売ってるジョークグッズみたいなソフトです。

まあ、それ以上でも以下でもない。ボクはこのソフトを買ってないし、多分これからも買わないとは思うんですが、それでもこのソフトがすごいな、と思う瞬間にこの前立ち会いました。

それは、iPhoneが発売して間もない頃、とある20人くらいの飲み会の席で、参加している人の中でたまたまiPhoneを持っていたボクともうひとりの人が同じテーブルについたので、お互いどんなアプリを入れたのか見せ合っていたんです。

 

周りにいる人は、iPhoneの名前は知っているものの、購入に至るような特に強い興味を持っている訳でもなく、かといって買わない確固たる理由を持っている訳でもなく、単純に自分の生活空間にiPhoneが存在するスペースがない、という感じの人たちです。割と普通な状況じゃないかな、と思います。

 

そんななかもうひとりのiPhoneユーザーが、まさにiPhoneを知らない人にはキラーコンテンツだろう、という感じでiBeerを起動して、みんなに見せたんです。

 

iPhoneの画面に、ビールが注がれて、飲むと無くなっていって、振ったら泡が立って。

 

ボクはどういうものかを知ってしまっていたけど、それでも、ヘー良く出来てますよねーって話をしていたんですが、周りの反応がおそろしく鈍い。

ありゃ、これはつまらなかったかなー、と思い、一応フォローっぽく冗談を言ったりしていたんですが、あきらめ悪く「でも、このソフトってすごいですよね?」って訊いてみたんです。

 

そうしたら、「ビール飲むだけでしょ?」って。まあ、それはそうなんだけど、iPhoneでビールってすごくね?「でも、ビール飲むだけじゃん(笑)」的なやり取りをちょっとして、ふと気づいたんです。

たぶん、この人は、iPhoneのディスプレイにビールのグラフィックが表示され、それが本体を傾ける事によりハードとソフトが「飲んで減っていっている」効果の表現を実現したり、振る事によって泡が立つ、という効果はあたりまえのこととしてスルーしてるんじゃないか、って。

そう考えたら、たしかに、あたりまえ過ぎて、目の前に本物のビールあるんだから、そっち飲んだ方が全然うまいし酔っぱらえる。iPhoneをジョッキのように持って、口に近づけて傾けてという動作でビールが減っていく、というのは、ビールは飲んだら減るんだからあたりまえで何も面白くもない。比較対象が本物のビールになっていたんじゃないでしょうか?

たしかに、実際にどういう技術が使われているか、というのは実際にその製品を使用する人にとっては(知っていればよりオモロいかもしれないけど)、知らなくてもいいことかもしれないし、スゴイぞ!っていばらなくてもさらりとやってのけてしびれてあこがれる的な機能・性能の方がたぶんですが、すごく難しいんじゃないでしょうか。

 

まあ、飲み会の席なので、そんな細かいことは話しませんでしたが、iPhone/iPod touchのもつ、写真をびょーんって大きくして、とか指でピッピってはじくようにスクロールして、という操作的な面だけではなく、後から追加されるアプリケーションにも、その「自然さ」みたいなのが活かされているのかもなぁ、とちょっと感動しました、というお話でした。

 

ビール飲みたい。

 

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