そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

西尾早苗展 001 -Surface-

昨日、3月4日(火)~3月9日(日)までの間、中目黒のキャスパーズギャラリーというところで、『西尾早苗展 001 -Surface-』という個展が開催されています。

個展って、ここしばらく全然行っていなかったんですが、今回のこの展示会は行こうと思っています。なぜなら、白石隆之さんがサウンドインスタレーションをやっているからです。

エレクトロニック・ミュージックからインスパイアされた独特のミニマリズムを持つ作品を制作する新進作家、西尾早苗。
2006年度に広島市立大学大学院芸術学研究科を修了し、初エキシビジョンとなる本展では、2007年~2008年にかけて制作された作品を多数展示します。
主に岩絵具などを膠(ニカワ)で和紙に定着させる日本画の手法を用い、「surface」(表層、外面、うわべ、など意味する)と名づけられた作品群は、 揺らめきながら変化する水面のクロッキーを描くところから始まります。「Surface」には空、光、人、高層ビルなど、様々なものが映り込んで揺らめく 水面のパターンが描かれており 、その「表層」はハイスピードカメラでとらえた映像のように微かな目眩を伴って観る者の心の奥底へとゆっくりと下降していくのです。
今回、テクノ、ヒップホップ、エレクトロニカなどのジャンルの壁を超えて国内外のシーンから多大なリスペクトを獲得するベテラン・アーティスト、白石隆之がサウンド・インスタレーションで参加します。
そのヒプノティックでディープな音響と西尾早苗の作品が共振して生み出される空間をお楽しみ下さい。
西尾早苗展 001 -Surface-』より

テーマの「Surface」っていうのは、テクノミュージックでは割と意識されるキーワードじゃないでしょうか?特にミニマルなものになればなるほど、その音のSurfaceがどんな手触りなのかで、そのトラックの好みがかなり大きく分かれると思います。

そういう意味では、白石さんがその作品群にどのような音を添えるのか、というのが楽しみで、観に(聴きに)行こうと思います。

ちなみに、白石隆之さんの音に出会ったのは、ns-comというレーベルから1997年にリリースされた『Musica Nova』というアルバムでした。言葉で表現しちゃうとすごくベタですが、ファンキーかつクールな感じでした。冷ややかな熱さ、と言ったらいいのかな。

ボクが白石さんにはまったのは『Reach For The Sun』というアルバム。これは本当に、じわりじわりと来るブレイクビーツでした。この感じを言葉にするのは難しいな。と言っても、たいてい表現なんて出来るつもりもないのですが、何千(何万?)分の一の縮尺で東京のミニチュアをつくって、それを上から眺めているような感じ。

ジャケットのアートワークがそんな感じをまさに表しています。

 

Reach for the Sun
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白石さんの初期の作品、一時期探したんだけど見つけられなかったんですが、今みたら、Syzygyからのもの(『Panton』)はHMVで買えそうですね。これ、すごく気になっててようやくコンプリートできそう。Syzygyって言う福岡のレーベルには他にもWebとかOkihide(タンツムジークのオキヒデさんのソロ)とか魅力的なアーティストの作品がありました。BGM名義のものはさすがになさそうです。

日本のクラブ(テクノ)ミュージックシーンをそれこそ、創世記からずっと見守っている/追い続けている/そこに存在している数少ないひとりのアーティストです。

白石さんのmyspace(ここここ)でトラックを聴いて気になった方は、是非『西尾早苗展 001 -Surface-』に足を運んでみてはいかがでしょうか。