そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

ほら、あっちで三上博史が眉をひそめているよ。

私が思春期の頃、想いを馳せる時はたいてい眉をひそめ(いつも片側だけだ)、その下がった眉の側の彼方、つまり右なら右斜め45度をぼんやりとみやり、あぁ今オレの顔は三上博史っぽい、と思ったものだった。

夜8時にはいしだ壱成がメニューにはバーガーとミルクシェイクしか無さそうなアメリカンなダイナーでだべっていて、内田有紀や観月ありさと喧嘩したりいちゃついたりしていたが、早熟な我々はそんなチャラ男はゴメンだなどと思っていた。

それよりは9時まで待って、陣内孝則とギバちゃんに翻弄されて、街灯の下で困り果てて斜め45度をみやる三上博史に憧れたのだ。

みんな好き勝手なこと言いやがって、やれやれ、疲れるぜ、ほっといてくれ。きっと三上博史にも言いたいことはあっただろうけれど、口を開く前に斜め45度の先にその言葉をひとまず置いてただ眺めるだけ眺めてそのままそっと胸のうちにしまう、そんなささやかな美学のようなものがそこにはあったように思う。

それでは聴いてください。

 

Apple Music のdubstronicaによる「自由が丘ラジオ №12

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