iTunes Store映画、鑑賞メモ#110、『御法度』です。
松竹ホームビデオ (2000-05-21)
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レンタルで初見。
公開当初、「男色ものだ」というイメージ、松田優作の息子、松田龍平のデビュー作だということ(親の七光りイメージ)、大島渚監督(とにかく怒ってる人というイメージ)などで、完全にスルーしていた映画でしたが、そのイメージ全部に謝りたい。
ビートたけしが出ていたり、坂本龍一が音楽をやっていたりも過去の作品の縁があるからなんだろうなーとかという先入観で捉えていたけれど、これも全部に謝りたい。
この映画はオモロイ。
新選組というテーマの中、殺陣もとても緊張感がある殺陣で、どれくらい訓練したんだろう、とか、殺陣師がよほど良いのかな?とか思ったし、なによりお話の中の緩急が見事。
ちょっとネタかと思うようなカメラワークも、それが本当にネタなのか真剣なのかわからない絶妙なバランス感覚で「いやぁ、これは受け狙ってるでしょ?」って言ったら負けだと思う感がスゴイ。
出演陣はそうそうたるメンツで、その中でも田口トモロヲは見事に気持ち悪いし、トミーズ雅のギリギリ感とかちょう笑った。
でも、気づけばその中心にはきちんと松田龍平がいて、たけしさんや武田真治(伏兵だよね、この人も)は実はそのまわりを固めてるような図になっているのが、大島渚監督の凄さだと感服しました。
ボクみたいに偏見を持っていた人は、ちょっと騙されたと思って観てみて良いと思う。
ボク自身「iTunes Storeで手軽にレンタルできるし、騙されたと思って観るかぁ」と思って借りたらほんとにオモロかったです。