iTunes Store映画、鑑賞メモ#73、『セックス・クラブ(字幕版)』です。
セックス・クラブ(特別編) [DVD]
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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2010-09-02)
売り上げランキング: 27670
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レンタルで初見。原題は『Choke』。なんで『セックス・クラブ』かと言えば、原作がチャック・パラニューク、『ファイト・クラブ』の原作者だから。
今回もトラウマほじくり番長のロマンティック街道まっしぐら。
邦題に『セックス・クラブ』と付けたくなる衝動を抑えきれなかったのはセールス面だけじゃなく、やはり原作の濃さ故に演出が『ファイト・クラブ』に似たものになっていたから?あるいは、原作に忠実に映画化すると、どうしてもカラーが滲み出てくる?
物語はところどころ主人公ヴィクターのナレーションが入るあたりも避けられないパラニューク濃度なのだろうか。どちらの原作(「チョーク! (Hayakawa novels)」/「ファイト・クラブ」)も読んでみたくなります。
ボクもご多分に洩れず『ファイト・クラブ』にはしっかりハマったたちですので、やっぱり好きです。
アンジェリカ・ヒューストンの存在感の裏でケリー・マクドナルドのシャドー・ストライカーっぷりが見事。サム・ロックウェルはどうしてもエドワード・ノートンを連想させますが、きっとどちらも原作のイメージを突き詰めていった結果でしょう。
「・クラブ」で合わせるくらいなら「パラニュークの〜」とスティーブン・キングばりに原作者の冠をつけてしまったほうが潔い、「ファイト・クラブ・ファン」ならぬ「チャック・パラニューク・ファン」にオススメの佳作でした。