COOKING VINYL (2012-09-01)
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いやぁ、ビックリした。
御大リー・ペリーと、アレックス・パターソン&トーマス・フェルマンの2人体制になったThe Orbという2組のアーティストがガッチリコラボしたアルバムが出るというのはニュースで知っていましたが、そのBox Setが豪華で、というか、そのBox Setの中に入っている「Instrumental Version」がとにかくヤバすぎてもう漏らすかと思いましたよ。
ちょっと軽い気持ちでインストの方の曲をDJ用として確認しようとしてたらもう思わずMixしていた。あまりにも良すぎて。しかも、BPMがほぼ100前後、それを外れているのが名曲「Police & Thieves」のカバー1曲のみ、という何このピンポイントアルバム…
Box Setの内容と作品の紹介はこんな感じです。
《ジ・オーブとリー・ペリー、二つの伝説が邂逅した驚愕のコラボレート・アルバム!!》
★★世界限定1000部のボックスセット★★
■ 通常盤CD
■ アルバム全編のインスト曲を収録したCD
■ 7インチシングル3枚(「Golden Clouds」黄色ヴァイナル/「Soulman」緑ヴァイナル/「Ball Of Fire」黒ヴァイナル
■ 7インチサイズのアート・プリント2枚(アレックス・パターソンの直筆サイン入り)
アレックス・パターソンを中心に結成され、現在はトーマス・フェルマンとの二人体制として”アンビエント”や”ダブ”をキーワードにハウス/テクノのあり方を拡張、デヴィッド・ギルモアとの共演作も記憶に新しいアンビエント~ダブ・テクノの核心ジ・オーブ。そして、レゲエ~ダブの生ける伝説として齢八十にも届きそうな現在でも世界中のフェスなどに出演し、近年では【ON-U Sound】からダブステップ・アルバムもリリースした、まさに衰え知らずな御大リー・ペリーによる驚愕のコラボレート・アルバムが到着!
本作は、ジ・オーブのふたりが作り出すブレイクビーツやハウス、ミニマル・テクノに組み込まれたダブの遺伝子を、リーの声が一発で覚醒させ、そこで喚起されたへヴィー・グルーヴは圧倒的なうねりと躍動感に満ちている。そして特筆すべきは、互いの往年のファンには堪らない名曲のアップデートを収録している点だろう。スティーヴ・ライヒの“Electric Counterpoint”をサンプリングしたオーブ初期の名曲“Little Fluffy Clouds”へのセルフ・オマージュ(ベースは当時と同じくキリング・ジョークのユースが担当!)ともいえる“Golden Clouds”(M-5)と、リー・ペリー・プロディースの最大のヒットでありザ・クラッシュもカバーしたジュニア・マーヴィンの“Police & Thieves(ポリスとコソ泥)”をスモーキーでブルージーに燻した超重量級ダウンテンポでカバー!
さらに、本作の共同録音エンジニアにはマルセル・デッドマンやレン・ファキ、シェッドらを擁する現行ベルリン・アンダーグラウンドの牙城【Ostgut Ton】からモーリッツ・フォン・オズワルド・トリオでも腕を振るうトバイアスを起用し、最新ベルリン・ミニマル・テクノの血も見事に注入されている。
二つの伝説の邂逅は、単なるコラボレーションを超えて互いのキャリアにおいて今後も燦然と輝き続けるであろう名盤を生みだした。Amazonの内容紹介より
オリジナルのは間違いなく良くて、ジュニア・マーヴィンのカバーとかちょうシビレルんですが、The Orb好き・トーマス・フェルマン好きとしてはインストの良さがあまりにスゴくてスゴくて。
リー・ペリーとのコラボというシチュエーションがThe Orbの2人のトラックメイキングにどれくらいの影響を及ぼしたのかは想像しか出来ないんですが、勝手な想像として、大好きなThe Orbのサウンドがリー・ペリーの存在による化学変化で凝縮されてモノスゴイ濃度で詰まっているような気がします。この深く沈んでいく水の中の万華鏡みたいな音、ツボ過ぎて漏れる…全身が水になってしまいそう…(参照:映画『X-Men』のケリー上院議員)
とにかく、この『The Orbserver in the Star House』はBox Setが必須です!世界限定1,000部らしいので、後悔する前に是非!!!