MacBook AirやiPadで音楽を聴いたり映画を観るときの、そこそこ至近距離の音問題は、今まではBoseのOn-Ear Headphonesで聴く、というので凌いでいました。
しかし、やっぱりスピーカーで鳴らす事のほうが多く、「ヘッドフォン=すごい真剣に聴く」「MacBookのスピーカー=普通に聴く」という図式では、普通に聴くことのほうが多い。
また、iPadで映画を観たりするときも、その手軽さが良いのに、ヘッドフォンをして気合を入れて、というのもなんか違う気がした。
と、いうことでとうとう『BOSE Companion2 series II(シルバー)』を買いました!
はじめはコレが欲しかった
実は、MacBook用のスピーカーを買うときは、絶対コレにしよう、と決めていたヤツがありました。
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同じくBoseのスピーカーですが、Companion2よりも上のクラスで、サイズも一回りくらい小さい。BoseのPC向けスピーカーとしてはハイエンドモデルです。カッコイイ。
でも、お高いんでしょう?
はい、ハイエンドモデルだけに、価格も張ります。
39,480円です。もう4万ね。さすがに4万の買い物はデカイ。iPadだって48,800円からですからね。スピーカー買うか、iPad買うかっつったら、iPad買いますよね。4万ってそんな金額。
だから、ずーっとスピーカーに手を出せなかった。
MacBook本体から直かヘッドフォンで凌いでいた。
状況を見なおしてみた
ふと、我にかえって(?)自分がスピーカーを設置しようとしている状況を見なおしてみました。
デスクトップマシンを置くようなきちんとしたデスクではなく、テーブルだったり、あるいは持ち運んだり、据え置く、という状況ではない。
さらに13インチのノートブックなので、使用するときにそれほど本体から離れることはない。映画を映しておいて、遠くのソファからMacBookの画面の映画を観る、なんてことはしない。
そうすると、ほぼパーソナルスペースのなかで音を聴くことになる。もちろん設置の仕方にもよるかもしれないけれど、想定されるのは手の届く範囲にスピーカーが置いてある状況。MacBook Airの両脇にスピーカー。
おなじくiPadもだいたいがパーソナルスペース内で使用しているので、これまたスピーカーがそんなに離れた場所に設置されるということは考えづらい。
どれくらいの音の違いが必要なのか?
そもそもが「MacBook Airからのそのままの音じゃちょっと物足りないよね」程度である。ステレオマニアという訳でもないし、些細な音の違いを聴き分けられる耳の持ち主でもない。
聴いている音源はmp3だったりのMacBookに取り込んだものでだいたいがiTunesで再生している。あるいはYouTubeの動画だったり、iTunes Storeで買ったり借りたりする映画。
音にこだわるにも限界のあるソースだったり耳である。やっぱり4万も出さなければ状況ではない。
きっと求めているのは、ささやかな幸せだ。
「よーし、今日は発泡酒じゃなくてビールにしちゃおっかな♪」という種類のもので、なにもベルギービール専門店に行って銘柄専用のグラスでトラピスト・ビールを味わうというものではない。それも良いんだけどね。Orvalが好きです。
ほんのちょっとココロが気持ちよくなるモノが欲しい
そこで登場するのは、同じくBoseのスピーカーで一つ下のモデルである「BOSE Companion2 series II」だ。
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もともとBoseが好きだったり、イヤフォンはKlipschをつかっていたり、出来ればオーディオメーカーのスピーカーが欲しかったので、パソコン機器メーカーは選択肢から外した。これは自己満足な考えだけど、自分の好きな・あこがれのメーカーのモノが欲しい。ココロが気持ちよくなるにはとても大切なこと。
店頭で試聴したこともあったので、音もだいたい想像できる満足のいくものだったのと、なんといっても値段が安い(比較して、ということにはなるが)。オフィシャルストアで12,600円。Amazonでは11,980円で、楽天だと10,900円というのがあった。
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BOSE Companion2 series II開梱の儀
と、いうことで購入。さっそく届きました。嬉しいので開梱の儀を。
ボクが買った色はAmazonなどでは「カラー:シルバー」と表記されていますが、正しくは「シルバーとグラファイトのツートンカラー」です。オフィシャルサイトの仕様ページに書いてあります。これは表記なおした方がいいです。購入検討の方は、色味もご注意くださいね。
箱から出すとこんなプラケースで保護されている(左)中身一式はこんな感じ(右)
スピーカー本体。コレがシルバーです。サイドはグラファイトです。
それなりにこだわったポイント
実は、このスピーカー以外に候補はもうひとつだけありました。
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価格帯はほぼ同じライン。USB接続で雑音も混じりづらく、バスパワーなので、ACアダプターいらず、コードすっきりはかなりのポイント。
でも、そこがネックになった。iPadやiPhoneに繋げないから。
BOSE Companion2はパソコンとの接続は、本体からの出力はRCAピンで、RCA→ステレオミニケーブルが付属していて、ステレオミニプラグをMacBookのヘッドフォンのところに挿せばいい。しかもインプットは2つあり、片方はPC用、片方はiPad用、みたいに使える。同時に音を出すと両方音出ます。
ボクはMacBookでTraktorとTR-1をつかってDJをするので、DJ時のマスタースピーカーとしても使えることは、けっこう大事です。
右チャンネルの正面にはヘッドフォン用の出力と、オン・オフスイッチを兼ねたボリュームもあります。手の届くところに置いてあるので、ボリューム操作はMacBookじゃなくこっちを使うことが増えそう。なにげに便利です。
音はどのくらい違うのか?
これはとてもお伝えしづらいのですが、ちょっとでもイメージを掴んでもらえればと思い、MacBook Air本体から直接流した音とCompanion2から流した音それぞれを iPhone 3GSで動画撮影してみました。
今回使用した音源は、音のチェックにはだいたいコレを使いたくなる砂原良徳の『LOVEBEAT』から「earth beat」と『Subliminal』からタイトルトラックの「Subliminal」、マイアイドルでこのブログの名前のキッカケでもあるBill Evansの『Portrait In Jazz』から「Autumn Leaves」の3曲です。
スピーカー無しとあり、イメージだけでも伝わるといいなぁ。
earthbeat、スピーカー無し
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earthbeat、スピーカーあり
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Autumn Leaves、スピーカー無し
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Autumn Leaves、スピーカーあり
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Subliminal、スピーカー無し
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Subliminal、スピーカーあり
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スピーカー無しの場合、音がどうしても平面的というかペラペラしているのに対し、スピーカーを繋ぐと立体感が出ます。
Bose独特の低音の太さは相変わらず。でも、テーブルに振動音が出ちゃう感じではないです。音がふくよかになる感じ。
これはiPadで映画を観る時なんかは特にありがたいなぁ。
まとめ
ノートブックの音なんて特に気にしたことなかった、って人には是非おすすめです。
いきなり4万はハードル高いけど、1万円で今まで聴いていた音はなんだったんだ!?ってくらいビックリできるし、パソコンから直接聴くよりも音に疲れたり邪魔になったりすることがかなり減ると思います。
音楽を聴いたり動画を観たりすることがもっと楽しくなることは確実。ココロが気持ちよくなる音がある生活と無い生活では本当に別世界です。
サブPCにももう少し良い環境を、という方にもオススメです。
ちょっと良いスピーカーを使うことで、もしかしたら、もっと良いスピーカーが欲しくなったり、聴き比べたくなったりするかもしれません。きっとそれはとても楽しい。
もし、予算が十分にある人は、ハイエンドモデルのM2を買いましょう。値段のするものにはきちんとそれなりの訳と充実感があると思います。
BOSE Companion2 series IIは、良い音の世界の入口という意味でも、ココロへの投資という意味でも、とてもコストパフォーマンスの高いスピーカーです。
今、Little TempoのDUBアルバム『FIREBLENDER』をホクホクモクモクで聴いています。買ってよかったーッ!!!