iTunes Store映画、鑑賞メモ#97、『ミスティック・リバー(字幕版)』です。
ミスティック・リバー 特別版 〈2枚組〉 [DVD]
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ワーナー・ホーム・ビデオ (2004-07-09)
売り上げランキング: 15505
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レンタルで初見。
音楽に例えると、Basic Channelのミニマル・ダブという感じの低く深いトーンで進んでいく。
役者陣は、どれも演技派ぞろいで素晴らしいけれど、中でもケビン・ベーコンとマーシャ・ゲイ・ハーデンが素晴らしかった。
ケビン・ベーコンはB級映画にも結構出るし、ステレオタイプな変質者役みたいなのとかやったりしてて(それはそれで悪くはない)、どうしてもそのB級臭を気にしがちだが、今回は全然違う。
抑えた演技でストーリーの中心に、こっそりどっかり座っていたと思う。
ショーン・ペンは相変わらず「やっぱりワルか」で、一度一度くらいその要素の真逆を観てみたいくらい。(余談だが、ショーン・ペン日本版は中村獅童だとおもうのですが、いかが?)
そういう意味ではティム・ロビンスが、一番扱いづらい役を任されていたと思うが、ギリギリのラインで止めてるような演技で良かったと思う。
しかし、強烈な印象は、例のシーンのショーン・ペンではなく、ラストのマーシャ・ゲイ・ハーデンだ。あの全て悟ったあとの演技はたまらない。
そんな一癖も二癖も強烈な既存イメージもある役者陣の集め方はイーストウッドが上手なんだろうなぁ。
今まで、やたら評価が高いという理由だけで毛嫌いしてイーストウッド監督作を避けてきたけれど、評価されるだけ十分オモロかった。さすがです。