ディジュリドゥ練習記：唇を定める/喉を開く - そのドアを開けたらゾンビがいる

ダブルブレスという2つめの壁（一つめは循環呼吸）への挑戦を続けています。

だいたい練習の時は、いきなりダブルブレスをやるのではなく、まずは適当に吹き始めて、唇とか息とかを自分なりに慣らしながら、徐々にスタッカートぎみに音を切っていき、トットットッ、トーゥトーゥトーゥ、トゥワトゥワトゥワとダブルブレスに徐々に向かっていく感じで練習に入っていきます。

その中でもいろいろなことに気付きます。

唇を定める

普段はディンカムで買った入門用のディジュ（ダルボくん）を吹いていて、これはだいぶ吹き口が小さめでボクにとってはとても吹きやすい。

逆に一番初めに買ったディジュトーイは吹き口が大きく、ボクはこれで全然マトモに音が出せない。はじめにディジュトーイしか持っていなかった時はそれでも慣れでなんとかすこし音を出すことはできたのですが、ユーカリに慣れるとトーイは全然になってしまいました。

お気に入りの1本をじっくり吹く、というのも良いとは思うんですが、出来ればいろんなディジュを吹けるようになりたい、という気持ちが大きく、かつ吹き口のサイズが大きめのものが苦手、という自分の癖に気づいていたので、少しずつトーイを練習に入れるようにしました。

それこそ、トーイ練習を復活したばかりの時は、勢いで何とか吹こうとしていたのですが、ユーカリを吹いて練習しているときに、音を安定したい（音量や音の質は自分できちんとコントロールして、不確定な音の揺れなどをなるべく無くしたい）なと思い、勢いに関わらず唇の形をなるべく変えずに練習していたら、この感触はッ！というのに出会いました。

それがボクの感じている唇を定めるということで、これってもしかして、唇さえ定まってしまえば、吹き口のサイズが変わったって有効なんじゃね？としばらく定める練習をしてからトーイを使って吹いてみたら、明らかに吹きやすくなった。もちろん吹き口のサイズの違いによる吹き口と口の付け具合は、まだまだ無駄な力が入っているんだけど、でも、唇が定まっていると音を出す箇所は安定してくれます。

ボクはまだトーイに口をつけるときにかなり力を入れてしまうので、口の周りが赤くなっちゃったりするのですが、それでもトーイをつかったダブルブレスの練習ができるようになってきました。

この唇を定めることがきちんと出来れば、きっとだいたいのディジュで音を鳴らすことができそうだし、なにより、自分の音が定まります。

とても重要なことに今さらでも、気づいて良かった。

喉を開く

これまた、練習中にふと思いだしてやったんですが、普段はどうしても口で吹いてしまいます、ボク。口で吹く、というか口の中の空気を「ふぅ〜」って出して吹いてしまっている。

きちんと振動していればそこそこそれっぽい音にはなるんですが、どうも音に厚みが出ない。ただ、結構硬い音には鳴ります。でも、ぐおおおおってなる感じじゃない。

そこで、以前口琴でもやってみたことがあった喉を開く感じで「ほー」と吹いてみると、音が一回り太くなりました。もちろん首もかなり動きます。

念のために、鏡で首の動きを見てみたんですが、それまでの口で吹く感じだと喉はほとんど動かない。循環呼吸するときは割りと頬のあたりがポンプの役割を果たしてくれています。

それが、喉を開くとポンプの役割を喉がしてくれて、息を吐く時は喉が広がるし、循環する時は喉も含め口の中の息を押し出すような感じになる。

なにより、唇で作る振動が口の中だけじゃなく、喉まで振動を作ってくれる感じなのと、もともと息を出す道が太くなるので音が太くなる感じはとても気持ちいい。

ダブルブレスの練習をしていたはずなのに、ちょっと違う2つのことに気付きました。

このどちらも、それをやりながらダブルブレスの練習に入れるので、結果的に幅が広がって嬉しい！