さて、「最優秀MIX-SHOW」に引き続き、音楽部門の受賞が続きます。
最優秀トラック賞は、今年1番活躍したDJのツールとしての曲に贈られる賞です。
まいりましょう、ダ・ウィナー・イ〜ズ…
・最優秀トラック賞:Luke Vibert 「Breakbeat Metal Music」
この曲はDJをやってて自分で盛り上がってきた時、流れをぱっと変えたい時、このボイスサンプルが流れると(流しているのはボクですが)、異様にしっくりと、空気が自分の中に凝縮してくるようなそんな気分にさせてくれます。
今年は久しぶりに人前でDJをさせて頂く機会に恵まれましたが、おそらくすべてのイベントでこの曲をかけたと思います。
MacbookでDJを再開して以来、ライブラリにあるものは節操なくかけるという以前の自分では考えられないプレイを2年くらいやり続けてきたいんですが、このトラックとの出会いで中心の音・中心にしたい雰囲気・ちょっとしたフォーカスを何年か振りにあらためて意識するようになりました。アナログDJ時代の以前のようなワクワクした気分を感じさせてくれた、ボクにとってはとってもとっても大切な1曲。
Luke Vibert - Breakbeat Metal Music
※youtubeより。RSSリーダーでは表示出来ないことがあります。
PVもオールドスクールなB-Boyたちのヘッドスピン連発で、イカしまくってます。
この曲自体は2007年にPlanet Mu(最近はdubstepレーベルとして有名なのでしょうか?マイク・パラディナス a.k.a. μ-Ziq のレーベルです)からのリリースで、アルバム自体とてもバラエティーに飛んでいますが、Luke Vibert自身のリリースはいつもバラエティーに飛んでいる(節操が無いw)ので、1アーティストとして追ってみるとスゴくユニークでオモロいです。器用貧乏みたいに感じるかもしれませんが、本人はいたって自然体、ヒッピーみたいな優雅な佇まいがステキです。
ボクが一番初めに買ったLuke Vibertの作品はPlug名義の『Drum'n'Bass for Papa』で、その音はSquarepusherなどの台頭で盛り上がっていた当時で言う「ドリルンベース」(一部ではこう読んだりもしていたんですっ)なサウンド。大好きでした。
Nothing/Interscope (1997-09-09)
売り上げランキング: 43175
その後も本人にとっては中心らしいヒップホップ的なアプローチやハワイアンテイスト、名曲「I love Acid」収録の傑作『YosepH』からのレーベルをまたぎまくる一連のアシッド炸裂路線やdubstep、ビートにこだわったRiow Araiさんばりのビート職人作品など、本当に節操ない。大好きです。
今後もひっちゃかめっちゃかなリリースを期待しています。
受賞、オメデトウございました!
Planet Mu (2007-08-14)
売り上げランキング: 104941
拝み弾きアワード2009受賞作品一覧:
去年のもよう: