そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

究極の暇つぶし『ザ・テレビ欄』がヤバい!

ザ・テレビ欄 1975~1990

これはちょっと強烈な本かもしれない。

 

ザ・テレビ欄 1975~1990 』という究極の暇つぶし、これは決してけなす言葉ではなく、こんな本を手に入れてしまったらどんどん時間が奪われていくスゴいパワーを持ったもの、という意味のスゴい賞賛の言葉なんです。

 

この本に寄せられたコメントのうち、安西肇さんのコメントがスゴくしっくり来ます。

 

ぼくの宝箱の、これが地図だ!ーー安齋肇

ザ・テレビ欄 1975~1990|TOブックス

 

今の時代、っていうと大げさだけど、インタネット前/インタネット後、というのは確実に体感したものとしてあって、それはやはり情報の収集のしやすさとスピード、そこからくる情報量、という意味では、今は圧倒的に便利です。

 

ただ、個人的には、ひとつの情報に対する「重み」みたいなものがすごくかわりました。

 

ボクは大学の頃、映画を観たり撮ったり上映会を開いたりみたいなことに参加していたのですが、映画好きな大学生のご多分に漏れず、大学生という時間の暴力的な使い方で、よく映画館に通っていました。

 

当時はぴあ(雑誌のやつね)で、毎朝観たい映画をその日の気分で選んで、自分タイムテーブルを作って映画館をはしごしたりしていたんですが、なにも映画館だけじゃなくビデオを借りて夜中に観まくったりもしていました。

 

そのときによく使ってたのが、このシリーズ。

 

ぴあシネマクラブ外国映画編2004-2005

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たしか、毎年その年の情報がアップデートされたものが出ていた(というおぼろげな記憶があります)と思うのですが、これがまた電話帳みたいに分厚い。つか、最近見ないですね、電話帳。

その電話帳サイズの厚さの辞書のようなこの本を手に取り、国から、俳優から、ジャンルから、いろんな角度から観たい映画を探して、レンタルビデオ屋に行き、見たものは蛍光ペンでマーキングしていました。

それにしても、膨大な量があるので、本自体を読みきることだって難しいですが、本屋さんの映画コーナーに行き、この重い本を買い、タバコとコーヒーと共にこの分厚い辞書をめくる、という作業が、その情報と同じくらい行為として好きでした。

この作品が観たい!という明確な目的を持たずにぱらぱらとめくることで、アクシデント的に観てみたい映画にぶつかるという、おそらくスゴく無駄なことにまみれた情報収集の仕方だったんだと思っていますが、その無駄が個人的に感じる『重み』に繋がっているような気がしています。ネットの情報が「軽い」という訳ではなく、重さの種類がちょっと変わった感じです。

 

 

そんなノスタルジーを感じさせるのが、この『ザ・テレビ欄 1975~1990 』という本。

Amazonに掲載されている説明はこんな感じ。

 

「8時だヨ!全員集合」「俺たちひょうきん族」「欽ドン!」「ザ・ベストテン」など、全16年・224日分の番組表からTV黄金期を振り返る。番組が改編する4月と10月。特番などが多い一週目を避け、二週目のテレビ欄を掲載した。

 

もう、かなり年齢層しぼって狙い撃ちですね。

 

ただ、テレビ欄を読むだけ、それだけなんです。やることは。

でも、そのまわりに付着して離れない甘酸っぱさとかなんだとかそういういろんなぐちゃぐちゃとしたものをとてもスムーズに引き出してくれて俺涙目、的な効果は十分にありそうです。

 

えっと、まだ買ってないですが、これは危険なので、安定してから買います。

最近は本を買った時点で満足してしまう症候群、という重い病に冒されているんです。

 

 

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