そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

『その男ヴァン・ダム』を観た(渋谷シネマライズ)

jcvd.jpg ある年代の男性にとっては、当然趣味の問題もありますが、避けては通れないアクションスターの名前がタイトルになっていて気になっていた『その男ヴァン・ダム』をシネマライズで観てきました。

ジャン=クロード・ヴァン・ダムと言えば、中学だか高校だかの頃『キックボクサー 』を観て、「うおおお、すごいヤツがあらわれた!」とザッツ・男子的なリアクションで夢中になったアクションスターですが、そういうノスタルジーを持っているというのは、この映画を観る上では、ちょっとしたオマケくらいで、そんなこと知らなくても、『ライオンハート』とデートムービーに選んじゃった経験とかもなくても、十分楽しめる映画でした。ヴァン・ダムのフランス語(こっちのほうが自然なんでしょうが)、というのが何とも不思議な面白さを引き出していた感じもしました。

アクションスターがコメディーをやる違和感、アクションスターがアクション無しのドラマものに出る違和感とはまたひと味違った感覚。

 

 

という今年1回目で、かつ久しぶりの映画館での映画鑑賞なんですが、今年は映画館にたくさん行こうと思っています。

たくさん、と言っても月1位を目安にしているんですが(今回は1月の1本でした)、それでも去年なんと1回も映画館に行っていなかったということを年末に気づいて愕然としたボクにとっては、十分。

 

映画館に行く理由というのは、みなさんいろいろあると思いますし、その大半はボクも重複する理由ではあるんですが、一番の理由は「映画を観ることに集中するため」です。

 

たとえば、家でテレビやDVDで映画を観ていると、どんなにオモロい映画でも、自分の家、ということで何かしら関係ないことをしてしまうんです。「ながら観」ってやつです。ボクはこれが非常に多い。プロジェクターでスクリーンに映して観ていても、やっぱり自分の家は自分の家。これは映画に限らないんですけど。ネットを観ながら、食べたり飲んだりしながら、音楽を聴きながら、雑誌をぺらぺらめくりながら、話をしながら。

 

年末、DVDを何本か観た時に、「あぁ、映画館で観ておけばなぁ」って思っていたので、いろんなことがタイミングよく重なってはいるんですが、映画館に行きたい、という感覚が数年ぶりにふつふつと沸いてきました。

 

映画館に行くと、携帯の電源は切るし、目の前の映画が空間を埋めるし(ボクは最前列に座ることが多い)、一時停止は出来ないし、(他のお客さんもいるけれど)自分と映画を観る行為がシンプルに向き合う環境が出来上がります。もちろんスクリーンのデカさ、音響など環境として映画を一番良い状態で観れる場所だと思いますし、まわりのお客さんとかも映画を観る行為に含まれてます。

 

どうしても、日常でいろんなインプットを同時に大量にやりがちだったり、忙しいからと言い訳しがちなので、能動的に、「そのことに特化した時間」というのを作りたいな、という気持ちと映画を観たいな、という気持ちがちょうどいいタイミングで合わさったこれはチャンスだ。

 

幸い、大学の頃、映画研究会に入って仲間と8mmで映画を撮ったり、上映会をやったり、1ヶ月半くらい毎日朝起きてぴあを観てその日のスケジュールを立てて映画を見続けた程度に映画好きなので、観る映画に困ることは無いと思います。雑食なんで、ほとんどなんでも観ます。

 

エイガカテゴリのエントリが増えて行くかもしれませんが、まともなレビューみたいな感想とかはたぶん書けないと思うので、そのあたりも含めて気楽な範囲に映画館、というものが含まれる日常がいいなぁ、と思っています。