と、いうことで、まずは予告編を観てみてください。
ゾックゾクするやろ!?(by ザブングル)
超観たいです!
シャマラン監督と言えば、『シックス・センス』で一躍有名になった監督だと思います。たしかに『シックス・センス』は面白い映画でした。ちゃんと良く出来ている、というか、ちゃんとドンデン返しみたいなのも用意されているし、「ピンチの時は常に口が半開き」なブルース・ウィリスも効いていたんじゃないでしょうか。
しかし、ボクは敢えて『サイン』を強く推します!!!
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しみじみと怖かった。そしてインテリアがすてき
確信犯ならシャマラン最高! そうでないなら、やっちゃった感全開
深い〜映画
結構、良かったです。
この映画を(DVDで)観た時の衝撃は、今でも忘れないし、観終わった後、自分の中で整理が着かずに、ずーっとこの『サイン』がいかにヤバい映画かをしゃべり続けていました。たぶん1時間くらい平気でしゃべっていたかもしれない。
しかも、興奮さめやらずに、当時の日記に書き残していたものを発見したので、恥ずかしさを投げ打ってここに載せようと思います。何かを投げ打ってる度なら、『サイン』には到底かないませんから。
2003.06.30 Monday 01:05:38
映画『サイン』について。内容に思いっきりふれるので観ていない人は注意!
***これから観ようと考えている人は気をつけて下さい。思いっきりないようにふれてます。***
久しぶりにすごい映画を観ました。
先週末、「マトリックス・リローデッド」を観たし、今週は「結んだハンカチ~ティールロヴァーとチェコアニメ~」を観てきてそれぞれおもしろかったですが、そのいろいろなすごさをこの映画は上回りました。
『サイン』
今まで観てきた映画の中でダントツのNo.1です。これは凄すぎます。
これほど、全方向型の救いようのない映画は、初めてです。
一般的に駄作といわれている映画でも俺は結構好きです。
たとえば「プレデター2」の全然解決してないし、敵も倒せなかったのになんか生き残る主人公、そしてあり得ない強さを誇ってさんざん人間を苦しめたあげくやられもしないし、しかも人数(?)増えちゃうプレデターの型破り加減にはかなりしびれます。「ものすごく強い」というだけのぶっちぎり加減がとても尊いものにすら感じます。
80年代のダブル・コリー(コリー・ハイムとコリー・フェルドマン)を今観る痛さ加減にも感動すら覚えます(「ロストボーイ」は傑作!)。
そんな映画の見方をする俺が、見終わった後ぐうの音も出ず、そのすごさに眠れなくなるくらいの衝撃を『サイン』は与えてくれました。
まず、主演はメル・ギブソン。大好きです。「リーサル・ウェポン」シリーズは何度観たか分からないくらい観ているし、自身の監督作「ブレイブ・ハート」は映画館で真剣に感動してしばらく立てなかったくらい好きです。そのメル・ギブソンが出ているということはかなりの安心感を与えてくれます。
「言っても、メル・ギブソンがオファーをうけたんだから」と。 映画が始まりオープニングクレジットのバックに流れる音楽。とても古典的かつ良質な「サスペンス・サウンド」です。タイトルとうっすらと記憶に残る情報が期待を募らせます。もちろん、普通のハリウッドムービーとしての期待を。
主人公の2人の子供の何ともいえない表情もまだ何も起こっていないのに恐怖感をあおります。ホアキン・フェニックスも癖のある顔が「なんかに絡んできそう」と勝手な想像力が働きます。
突然現れるミステリーサークル
子供たちの奇妙なリアクション
狂ったように吠える犬
主人公は妻を失っているが、そのことについては謎が多そう
と、話は進んでいくのですが、途中で出ちゃいます。謎の人物(?)が逃げていくときに、なんか緑色の足が・・・ってあれ?何で緑色?宇宙人、ってあれ?
それぞれの登場人物の行動が不可解です。ストーリーとして観るものに結末までにいろいろな可能性をふくらませる不可解さではなく、普通に不可解です。意味が分かりません。妻の交通事故の原因となった人物と主人公が会話するシーン。メル・ギブソンの演技の見せ所です。が、主人公に懺悔をした後で湖が安全だから逃げる、一匹捕まえた、って、あれれ、もしもし?どっちいっちゃうの?と思ってみていると、ホントに一匹捕まえてました・・・。宇宙人・・・。
全世界でミステリーサークル(サイン)が現れ、UFOがたくさん出現し、地球を侵略するかもしれないという流れは、サスペンス・ホラーを予想していたボクをまんまと欺きSFものの方向へ。「あるいは、『未知との遭遇』的な方向かな?」と半ば強引に思ってはみたものの、結局家に閉じこもる一家。窓やドアに板を打ち付け宇宙人から逃れようとする一家。思いっきり頭をよぎります。
「そんなんじゃ、宇宙人から助からないから。」
家に侵入する宇宙人、追いつめられる家族。でも、何とか一晩が過ぎます。
朝になり、宇宙人を撃退する方法が見つかったという放送を聞く一家。それでは、と追いつめられた地下に立てこもるのを辞め、出てくる一家。息子はぜんそくで薬をあげなければいけません。ドアを開け、自分たちの無事を感じる一家。立ちこめる安堵感。「テレビで踊ってるよ」と別の部屋のテレビを観てはしゃぐ娘。じゃあそのテレビをこっちの部屋に持ってこようと移動したまさにそのとき鏡のようにテレビに映った宇宙人。恐怖に振り返るメル・ギブソン。ついに全貌を見せた宇宙人。
しょぼい。
ありえないから。そんなの。なんか間違ってるから。
微妙な複線を元に、人類を恐怖のどん底に陥れた宇宙人。バットで殴られてます。弱いです。水がかかったたら血を流してます。弱すぎます。早すぎて捕らえられないんじゃなかったの・・・?って、死んじゃうところは映らないし。
80年代のSF映画「マック」のような「期待を裏切らないしょぼさ」ではなく、一応話題になった、広告にもお金をかけた、メル・ギブソンが出てる、その映画にあれはないだろう。これ、狙っているのなら、凄すぎる。
救えなさを通り越して感動した。この映画で興奮してるボクもボク。
何が言いたいのかわからないですが、『ハプニング』が観たいです、ということです。
加えて言うと、M・ナイト・シャマラン監督のことをずっとM・ナイト・シャラマンだと思っていました。つい今さっきまで。