最近編み出した技のひとつに『湿度の高い時はお香を焚いて、Devendra Banhart を聴きながらグリーンカレーを食べてとにかく汗をかこう』というのがあります。
そうです、Devendra Banhart熱が今更ながらやって来ています。熱波ね、熱波。
うんざりする暑さ、というよりも蒸し蒸しした湿気にじわじわ体力を奪われて、あ〜だるい〜動きたくない〜って思ってても、アンパンマンも助けに来てくれそうにないような時は、ちょっと頑張って、古着屋さんみたいな内装でインドネシア料理を出してくれるお店に逃げ込んで、ビンタンとかを飲みながらグリーンカレーを食べて汗をかきたいです。
そんな、お香モクモクな中、"Lazy Butterfly" なんかがどろろ〜んって感じで流れて来たら、気分はもうボヘミア〜ン。
このデヴェ様、一般的にはフリー・フォークというジャンルで語られている事が多く、70’sのレイドバッグしたロックとかフォークを好きだった人たちなら、あるいは、懐かしさとともに耳にする音かもしれないですが、そんなことは置いておいて、けだるい日曜日の午後、いつもなら冷たいジュースとかを飲むかわりにちょっとチャイとかスパイス多めで入れちゃったりして、お香を焚いて(煙が嫌いな人は、ポプリみたいにカゴ状のケースに入れておいておくだけでもいいね)、目一杯汗をかきながら、扇子片手にデヴェ様を聴いてほしい。いや、あなたが聴かなくても大丈夫、ボクが聴きます。
なぜ、こんなに(ありふれた)シチュエーションに固執しているのか、というと、Devendra Banhart、実はアルバムも持っていたのに、それほど聴き込んでなくて、かなりスルーしていたのです。
ある日、すごく蒸し暑くて、どうにかすっきりしたくて辛いものを食べようと出かけて、たまたま入ったインドネシア料理屋さんで、BGMとして『Smokey Rolls Down Thunder Canyon』がかかっていて、店内はそれほど空調が効いていなくて、蒸し暑さの中のお香の匂いとグリーンカレーの辛さとDevendra Banhartが異様なほどマッチしたんです。
こういうシチュエーションが導き出す音との出会い、っていうのは結構好きで、大事にしたいな、と思っています。それが万人には当てはまらないものの、そういうのを読んで、ぱっと頭に情景が思い浮かぶ人なら、試してみる価値はあるのではないか、と思います。
アルバムは結構リリースされているし、その合間のシングル、ミニアルバムなど、探していったらいろいろ出てくると思いますが、はじめに聴くなら、下の3つのうちのどれかなら、たぶん外れないと思います。
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Devendra Banhart
七尾旅人?
白昼夢ってこんな感じなんだろうか
期待度★★★★★★
試聴はiTunesストアの中か、もしくはUSのAmazonで。
Amazon.com: Smokey Rolls Down Thunder Canyon: MP3 Downloads: Devendra Banhart