Bose on-ear headphonesが届いて以来、もう、音楽たちが先なのか、ヘッドフォンが先なのか、っていうくらい、このヘッドフォンで聴くための音楽をiTunesの中から漁っています。
今まで聴き直してみたものの中で面白かったものをピックアップしてみました。
※以降、一瞬音の出るバナーが含まれていますので、続きを読んでいただける方は、MacやPCのボリュームにお気をつけ下さい。
Hifana "Live from Tokyo(iTunes Exclusive)"
せっかく、音色が豊かになったんだから、なにかライブものを聴いてみようと思い、最近出たHifanaのiTunes Exclusiveのライブ盤を聴きました。
最近はイヤフォンかMacBookのスピーカーからダイレクトで聴く事が多かったのですが、改めて聴いてみると、やっぱり聴き逃していた音に気づきました。MPCに仕込まれているサンプルをわりと全体的に「リズム」として聴いていたんですが、良く聴くとネタが細かい!今までいったい何を聴いていたんだ、という損したのか得したのかよくわからない気持ちになります。
MPCとティンパレスのおなじみのやり取りの時なんか、頭の回りをHifanaの2人がぐるぐる回りながら音をかき鳴らされている感じ。参る。
しかもライブ会場はApple Store Shibuyaです。今までもDJ DUCTを聴きに行ったりしていて、会場がどんな雰囲気になるか、割と想像がつきやすいだけに、ちょっと大げさかもしれないけど、ライブ会場にいるみたい。音のバランスとしては、決して大げさじゃなく、低音がどーんと来て、ボーカルやウワものもクリアに聴こえます。
ぬぉー、生で見たかったー。
ちなみに、Hifanaのライブはこんな感じ。dafunkfestの時も素晴らしかった。
つづいては、こちら。
細かい音を聴く、という事に関しては、これはやっぱり試してみたいAutechreですが、これはAutechreを知らない人で、細かい音が耳の中に突進してくるような感覚は苦手な人には、このヘッドフォンで聴く事はちょっとおススメしないです。
それくらい、音色の種類が多くて、いろんな位置に配置されていて、いろんな動きで耳を刺激します。ベースの音だけでも、どぅぅぅんという地響き的なものから、たんという軽い固めものもまで幅広いし、中〜高音に至っては、いったいどれくらいの音があるのか、見当もつかない。
もう、目を瞑って横になって音の中に埋もれてしまいたい。とか言いながら、来日公演では寝てしまいました...言い訳しますが、気持ちよかったんです。
"Late Registration" (Kanye West)
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このアルバム、大好きなんですが、なんというかアメリカのヒットチャートのトップクラスがなし得る金銭的な贅沢さをちゃんとレコーディングにかけて芳醇な音を創った、という感じがします。売れ線かもしれませんが、こういう感じ、結構好きなんです。
実際の音と言ったら、低音の重厚さとウワもの(とくにピアノとかね)のバランスはやっぱりすばらしく、2曲目の「Heard 'Em Say Feat. Adam Levine」のポロンポロンとした音が入ると、なんかとろんとしてしまう。「んぉ、んぃぇ、んぉ、んぃぇ♪」って口ずさみながら体をスウィングさせてしまいます。
多分、これらの音楽は、ちゃんとスピーカーから出したり、普通のステレオで聴いてもちゃんと曲は良くて、しっかり聴けると思います。そういう環境があれば、それが一番かも知れない。あるいは、クラブやライブ会場で大音量で聴いて踊ったりする魅力はでかいし、ボクも大好きです(音の違いに敏感だとは自分では思いませんが)。
だけれども、MacBookに向かっていたり、移動の電車の中で音楽を聴く場合、コンパクトで手軽につけられるサイズのヘッドフォン(あるいはイヤフォン)でこういう音の違いを楽しめたり、聴こえなかった音を見つけるような新たな発見があったり、もっと音を探してみたくなったり、そういう気分にさせるというのが、なによりこのヘッドフォンのすごいところだなぁ、と思っています。だって、ヘッドフォンはヘッドフォンですもの。でも、それ以上の魅力は十分感じています。それがこの興奮なんだと思います。
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