何回かに渡って、VCM-100とTRAKTORについて書いてきましたが、僕ももともとはアナログでDJをやっていました。CDJはもっておらず、DJ用に集めたトラックは全てアナログでした。
そうすると困るのが、MacBookとVCM-100でDJするときに、アナログで集めていたトラックが使えない、ということで、すごくスローペースですが、じつはちょこちょこアナログ音源をMacBookにとりこんでMP3にしたりしています。
今回は脱線で、アナログ音源をMacに取り込んだりしたことがない人を対象に、そのことをちょこっと書こうと思いました。
僕の使っているソフトはToastについてきたCD SpinDoctorというソフトです。
このソフトがアナログ音源をデジタルに変えることが出来るソフトです。Macを使っている人は、Toastは持っていて損は無いと思うので、無ければ買うと良いとおもいます。
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これじゃなくても同じことが出来るソフトはたくさんあるんじゃないかな、と思いますが、僕はこれしか知らないので、これを使うことを前提に読んでくださいね。
あと、ミキサーやステレオのアウトからMacBookのインに配線がつながっているのも前提とさせてください。
CD SpinDoctorを起動すると、こんな画面が出ます。
迷わず「新規録音」を(はじめから選ばれてるけど)選んで「続ける」ボタンをクリックします。
そうするとこんな画面が出ます。きちんとした性格の人はこういうのもちゃんと読むと思いますが、僕は飛ばします。「これからはじめるよー」とか「CDに焼いたりiTunesに送ったりもできるよー」とか書いてあります。気になる人は読んだほうがすっきりしますよ。「続ける」をクリックします。
次に出てくるのも、確認してね、というやつ。オーディオとMacの接続について言っていますが、既に接続されているので、「続ける」をクリックします。
ここでは一応確認をします。選ばれているのは写真のとおり「内蔵入力」になっていないとマイクで拾った音を録音しちゃいますよ。このとき、音がオーディオとかから既に流れていれば、写真みたくレベルメーターが点灯しているはず。
ここはちょっと大事です。ここで外部からの音のレベルの調整をするので、ミキサーとかステレオの音量を調節した上で、足りない(でかすぎる)音をここのゲインのスライドバーで調節します。音のピークに黄色いのが出るくらいで大丈夫だと思います。「スピーカを通して入力を再生」のチェックが入っていれば、その音をMacのスピーカーで聴くことが出来ます。スピーカ?スピーカー?僕はスピーカーということがほとんど。
ここでは音質をもうちょっと設定できる。僕は面倒なのでデフォルトのままの「CD品質」から変えません。ちなみに、左下に「詳細設定」というボタンがあります。
名前のとおり、細かい設定が出来るところです。はじめからこの画面を出すようにしておいて1画面で全部設定しても良いんですが、なんか味気ないので僕は毎回わざわざ「続ける」をクリックするんです。そういう程度の無駄なことはちっちゃな楽しみとしてあってもいいと思う。
さあ、ようやく録音準備が整った。あとは赤い丸を押せば録音が始まります。僕はターンテーブルとMacBookがちょっと離れたところにあるので、ボタンを押してから針を置きに行きます。はじめに空白が入っちゃうけど、あとで消せるから心配なしです。
今、録音中。このとき一番気をつけなければいけないのは、録音していることを忘れてどっかに行かないこと。可能な限り録音しちゃうはずなので、何が起こるかは僕もわかりません。アナログを録音していることが多いので、A面が終わったら一時停止に、両面が終わったら停止ボタンを押して録音を完了させます。
録音が完了したら今回録音したものの名前をつけます。後で変えられるからそんなに神経質になることは無いけど、ちゃんと入れておくと後で楽です。これはもう正確です。まさか、こんなところで自分の性格と向き合うとは思わなかったでしょう。
名前をきちんと入れても適当に入れても、「終了」をクリックして次に行きましょう。
すると、こんな画面が出ます。これは今回1発で取ったもので、その全体像が波形がみえます。
ちょっとちっちゃくて見えづらいので虫眼鏡のスライドバーをうごかして大きくしました。
波形を見るとつい興奮してハァハァしちゃう人が世の中にはいるみたいですが、個人の楽しみなのでそっとしておいて上げてください。ハァハァ。
写真のように波形の一番左の音が始まるくらいのところから1曲分(とおもわれるところ)までドラッグしてください。1曲目は赤くなります。同時に下に「トラックリスト」にも「名称未設定トラック 01」というのが出来ます。
おなじように2曲目、3曲目も調整しました。ついでに、「トラックリスト」の部分の名前も正しいものに変えておきました。こういうところは割りと几帳面です。
今回はiTunesのライブラリに追加したいので、iTunesボタンを押します。ちなみに、Toastボタンを押すと、CDとかに焼くことが出来ます。CDJでやるひとはどうぞ。
iTunesにトラックを送信する前に、「アーティスト名」「アルバム名」「フォーマット」を決めるウィンドウが出ます。はじめにきちんと入れなかった人はここで直せますが、べつにiTunes上でもなおせるから、お好みでどうぞ。フォーマットはここでちゃんと決めちゃったほうがいいですから、僕はMP3にしておきます。全部決まったら「OK」をクリックしてください。
送信中です。待ちます。終わるとiTunesでCDを取り込み終わったときと同じ「ぽろろん」という音がします。では、念のためにiTunesをチェックしましょう。
「CD SpinDoctor」というプレイリストが自動で作成されていて、その中にきちんと入っていました。トラック番号とかが無いから、僕はここでそういう情報もきちんと入力します。
あとは、そのファイルをTRAKTORに読み込ませてDJに使います。
ひとつだけかなり気をつけたいのが、ファイル名などには一切日本語とかの2バイト文字を使わないほうが良いです。それはいまのTRAKTORのバグがあるから。早くなおってほしいです、本当に。
と、いうことで、さささっとアナログのトラックをMP3にしちゃいました。
これは倍速録音とかは出来ないので、自分の持っているアナログをじっくり聴き返すいいチャンスとして有意義に使いながら、いっぺんに全部をやろうとせずゆっくり取り込んでいきましょうね。
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