そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

名前もずるい

のっけから1ヶ月のブランクをあけての更新ですが、「のんびり行く」って言ったじゃん、という自分に対する言い訳はしっかり設置してのスタートなので、そういうスタンスを助長するアーティストを今日はご紹介してみたいと思います。

強烈なのか、曖昧なのか、その魅力がはっきりとわからないままずるずると吸い込まれて行く(もしくは取り囲まれている)、というのが俺のanticonの一連の作品に対する印象。

レーベルと広範囲のグループというのを一緒にやっちゃう感覚が、大学サークルっぽくて好きなんですが、おそらく音自体は聴く人が聴くと決して新しくはなく、あるいはまとまりがなく、スルー対象になりそうなものですが、スタンスとか手法とかは、やはり面白い訳で、その中でも、このWHY?(のヨニ)という人なんか風貌からしてずるいなぁ、と思います。

ファーストアルバムの『Oaklandazulasylum』はアートワークもたまんなかったですが、音はほかのanticonクルーと比べると自由度というか、制限のなさというか、そういったものがかなり高く、脳内のリミッターみたいなものがない子供が歌ってる鼻歌を高度な手法でやっちゃいました、みたいなアルバムでしたが、(たぶん)セカンドアルバムもそういう意味ですてきなアルバムに仕上がっちゃいました。

何かのつなぎ目が、微妙な手違いでずれたりしたら、BECKみたいに売れちゃってもおかしくはない人だとおもうし、ヒップ・ホップであったり音楽であったりという枠にとどまらない(バック・トゥー・ザ・フューチャー的な発明をしそうな)フリースタイル加減という部分を取っ払ったとしても、ほどよいPOPさと、なにげにWALL OF SOUNDって感じの音の厚さ(あるいはその逆)は、時間や場所を変えて何度か聴いてみたくなる要素を持っているな、と。

テレビでやってた「キャシャーン」(映画のほう)のなかで「おまえ、なにやってんだっ!」っていう台詞に「そりゃ、こっちの台詞だ」とつぶやいてしまったんですが、WHY?の音はそういう常人的な突っ込みを許さない「そもそもの違い」のようなものに触れるにはちょうどいいです。



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Why?

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