そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

2017年3月の特に気に入ったアルバム

季節の変わり目は・・・とよく言うが、まんまと酷い風邪をひき、ペースを乱して始まった3月。利便性を享受しながら近年の酷い花粉症に都市の構造を疑い(つまりそれくらいツラい)、JTNC4から受けるある種音楽以上に新鮮な目を覚まされるような刺激に興奮して、あぁこれはまさに春のあれだと思うことしきり。お変わりないですか?

2017年3月の特に気に入ったアルバム

https://itunes.apple.com/jp/album/in-the-moment-deluxe-edition/id1087164296?uo=4&at=10lmwu

風邪を引いて寝込んでしまったときに流していて耳にスルスルと入ってきたアルバム。ジャズ・ドラマーのアルバムとして聴くというよりはシカゴ音響派経由のオシャレな音楽として聴くほうがすんなり来る人もいそう。身体が参っているときに聴き続けられる音というのはなんとも素晴らしい。

 

https://itunes.apple.com/jp/album/artscience/id1139389870?uo=4&at=10lmwu

Jazz The New Chapter 4』の刊行に先立ち、予習的な気持ちも込めて一連のグラスパーのアルバムを聴き返してみたのですが、これとか『Black Radio』シリーズとかのキチッと作られているようにしか聴こえないアルバムが即興によって作られているという事実を知って、改めて相当驚いて聴いています。スペクタクルが生まれるサッカーチームってこんな感じかな、とか上手い表現は思いつきませんが、凄くシンプルな用途の精密機器がその名の通り精密に作られたものなのを分解して初めて知るみたいな興奮っていいです。たぶん元通りに出来ないけど。

 

Preston Glasgow Lowe

Preston Glasgow Lowe

  • Preston Glasgow Lowe
  • ジャズ
  • ¥1528

ロンドンの3ピースバンドでバンド名とタイトルはメンバーの名字というちょっと硬派な雰囲気すら感じるアルバムでしたが、聴いてみたらあまりの耳馴染みの良さについついリピートしてしまうステキな作品。トリオとなるとついついピアノものを聴きがちですが、ギタートリオのなめらかな肌触りにハマるとしばらく抜けられなくなります。なめらかな音楽です。

 

O Corpo de Dentro

O Corpo de Dentro

  • Lourenço Rebetez
  • ジャズ
  • ¥1222

気になったらすぐ聴ける、という恩恵をホント享受しているなと思うのが、こういう音楽をさっと聴けるときで、こちらはブラジルのコンポーザー/ギタリストのアルバムです。去年の8月に知ってその時もわりとリピートしていましたが、今回の『Jazz The New Chapter 4』の第3章「Answers from New Brazilian Music to Jazz」でもディスクレビューされていたので改めて聴いていますが良いアルバムです。どんな音楽か?と訊かれたら、教養と技術と時代性を兼ね備えた心地の良い音楽という気持ちを込めてかっこいい音楽だ〜ってなっちゃいます。

 

Yaya3

Yaya3

  • Yaya3
  • ジャズ
  • ¥1630

Jazz The New Chapter 4』でのBIGYUKIさんのインタビューで推薦されていたアルバムのうちの一つですが、オルガン・ジャズってそういうことなのかぁ!とワクワクしながら読んで聴いて、っていう楽しみ方でオススメしたい。ベース(パート)に関する話がかなり興味深かったです。今この日記を読んでるのも何かの縁ですから、買って読んでみてほしいよ、この本は。

 

 また来月。

 

Jazz The New Chapter 4 (シンコー・ミュージックMOOK)

Jazz The New Chapter 4 (シンコー・ミュージックMOOK)