リスト作成が趣味なので自分の観た海外ドラマを好きな順にまとめているのですが、直近でAmazonプライムビデオで観たドラマ版『FARGO/ファーゴ』があまりにもオモロくて自分チャートを急上昇しました。
Netflix | Hulu | Amazon Prime Video | dTV | |
ブレイキング・バッド(S5) | S5 | − | − | − |
ゲーム・オブ・スローンズ | − | S3 | − | − |
ダウントン・アビー | S3 | S3 | S3 | − |
ハウス・オブ・カード | S4 | S1 | − | S2 |
FARGO/ファーゴ | − | − | S1 | S1 |
何を趣味とするかは見て見ぬふりをしていただくとして、PCベースのSVOD 3強がわりと良い具合にバラけてきました。
この5本が現時点でのオススメ5選です。どれも抜群にオモロい傑作ぞろいです。海外ドラマを観ないという人にはここからオススメすると思います。
Netflix
最低でも21世紀トップ、個人的には海外ドラマ史上トップのオモロさと思っている『ブレイキング・バッド』。これを現時点で独占しているNetflixはオリジナルドラマの充実度がダントツで、中でも映画『ゴーン・ガール』のヒットが痛快だったデヴィッド・フィンチャーの政治ドラマの傑作『ハウス・オブ・カード』をシーズン4まで観れるのはここだけなので一番おすすめしやすいSVODです。また、いわゆるコスプレものメロドラマでNHK朝の連ドラ風とも言えなくない感じなのに内容の生々しさとムードでなんだかわからないけどやめられなくなるしハマってしまう『ダウントン・アビー』は今回挙げた5本の中でも最も魅力が説明しづらく、かつハマった時の気持ちよさが格別なドラマ。シーズン4がNetflixで3月末に登場するらしく、この3タイトルならお試し期間1ヶ月はあっという間に観終わってしまうと思います。
ほかにも『テラスハウス』の続編など日本オリジナル製作のものや、アベンジャーズでおなじみマーベルコミックスのドラマ部門と親しく『デアデビル』『ジェシカ・ジョーンズ』などオリジナルシリーズでドラマ化している実績もあります。
1プログラム内で字幕・吹替の切り替えができる仕様になっていて(iTunesStoreなど、多くは1プログラムに字幕版、吹替版がある)、観ている途中で切り替えができるのは字幕の意味がわかりづらい時に地味に便利です。
<エミー賞><ゴールデン・グローブ賞>受賞常連!全世界で社会現象! 脳天直撃!全身震撼!この男、どんどん悪くなる!
【ストーリー】
アメリカ、ニューメキシコ州アルバカーキ。平凡な化学教師ウォルター・ホワイト(ブライアン・クランストン)は、第二子を身籠っている妻と脳性麻痺の息子を養うため、放課後は洗車屋でアルバイトまでしながら、なんとか平穏な暮らしを保っていた。ところが、50歳の誕生日を目前にひかえたある日、肺癌で余命僅かと宣告を受ける。このまま自分が死んでしまったら、家族に残るものは財産ではなく膨大な借金だけ・・・。その時、ウォルターが思いついた人生最後の賭け、それは化学の知識を駆使した"超高純度ドラッグ精製"だった。善と悪は表裏一体。温厚で生真面目だった男は、愛するものを守り抜くために"道を踏み外していく"=《Breaking Bad》
デヴィッド・フィンチャー×ケヴィン・スペイシー 『セブン』から20年― 今度は<欲>と<復讐>にまみれた13時間の映画だ 2014年海外テレビドラマの常識を変える。
【ストーリー】
新大統領誕生に沸くワシントン。その立役者フランシス(スペイシー)は、大統領選に尽力した見返りとして国務長官の地位を約束されていたが、新政権発足と共に白紙に戻されてしまう。突然の裏切りに怒り心頭のフランシスは、妻クレア(ライト)の後押しもあり、大統領を失墜させるべく謀略を企てる。信頼を置く腹心のダグ(ケリー)、野心的な女性記者ゾーイ(マーラ)、さらにはスキャンダルまみれの若手議員ピーター(ストール)らを巻き込んで、フランシスは新たな野望への階段を上り始める。
Hulu
ガッツリ対抗してきたのは日本では先行してサービスを展開しているHulu。日本上陸当日からずっと使っている思い入れの強いサービスで、日本で唯一字幕のついた『サタデー・ナイト・ライブ』が観れるので、これがあるうちは解約する理由がありません*1。
最近HBOをVODで独占したおかげでラインナップが大変なことになっています。
Huluが米HBOと、日本国内SVODの独占契約を締結 「ゲーム・オブ・スローンズ」等の人気作品に加え、「シリコンバレー」等のプレミア作品も続々と配信開始
目玉の『ゲーム・オブ・スローンズ』は簡単に言ってしまうとぶっ飛んでる大河ドラマって感じで、去年の時点でドラマ版アカデミー賞といえるエミー賞で歴代最多12部門受賞という怪物シリーズに成長してます。
ファンタジー要素もありますが、戦国スペクタクルみたいなのが好きな人にはタマラナイ。登場人物の多さ、話の複雑さ、描写のリアルさ(グロさ・エロさ)など容赦なくやりまくっていて、登場人物はたとえ著名な俳優であってもバッタバタと死にますし、ストーリーがうなぎ登りに盛り上がっていきます。私はようやくシーズン3を観終えましたが、ラストで声出ました、ウワー!って。
もうすぐBlu-ray/DVDもシーズン5が出るのでガマンできない人は借りて観ちゃうんでしょうが、3月末にはシーズン4、4月中にはシーズン5が配信されるらしいです。
『SEX AND THE CITY』シリーズを生み出したのもこのHBOというアメリカのケーブルテレビ局で多くの話題作を生み出していますが、個人的にはコメディ枠として監督/プロデューサーのジャド・アパトーがフックアップして本作で一気にスターになったレナ・ダナムの『GIRLS』が待ち遠しすぎます。『フォースの覚醒』のこじらせキャラ、カイロ・レンを怪演してでさらに人気が出たアダム・ドライバーもこのドラマがブレイクのキッカケです。
『24』『LOST』『プリズン・ブレイク』など定番系もしっかり揃えてあるし、日本独自コンテンツも日テレ系列に入ったのを活かしてコツコツためていってるし、dTVに持って行かれた『ウォーキング・デッド』をちゃんと取り返したり、最近では会員向けのオンライン試写会など新しい試みにも積極的にチャレンジしていて、2週間という短いお試し期間を加入後にしっかり返してくる安定感があります。
ちなみに、お試し期間の2週間で観るべきものとしては、前出の『ゲーム・オブ・スローンズ』はマストとして、『シャーロック』のイッキ見はかなりオススメ。
Amazonプライムビデオ
VODだけじゃなくAmazonプライムとして沢山のサービスを年間3,900円という価格で暴力的に並べてくるAmazonプライム。それぞれ単品の力で見るものでは既に無いと思いますが、プライムビデオもなかなか侮れない事になってきています。
そもそもこのエントリを描くキッカケになったのは、ドラマ版『FARGO/ファーゴ』が本当にオモロかったということを言いたかっただけで、Netflix、Huluの両社が扱わないのが謎なくらいの傑作です。最近のドラマシリーズには欠かせない圧倒的な映像美と1シーズン通して途切れない緊張感、さらにコーエン兄弟プロデュースが効いているなんとも言えない世界観ともいうべきムードを兼ね備えています。
ドラマ版というからには映画版もあるのですが、これがそもそも大傑作で、アカデミー2冠・カンヌでは監督賞を始めとした受賞歴も後押ししています。
初見は映画館でやってる時で、コーエン兄弟は『バートン・フィンク』を知ってからずっと好きなのでドラマ版はちょっと敬遠してたんです。リブートとはいえ、2時間位でまとまっていたものを間延びするように13時間とかにされたら台無しになってしまうし。
それが観てみたらシーズン通してもう完全に『ファーゴ』なんですよね、あたりまえなんだけど。
ドラマ版『FARGO/ファーゴ』コリン・ハンクスがとても良い!
キャスティングのマーティン・フリーマンが目立ちますが、脇役陣が実に憎い。どこをとってもキチンとアップデートされた“ファーゴ”な感じ。Foxで1話だけ無料で観れるので、まだの方は是非。
もちろんこれだけではなくて、Amazonプライムビデオでしか観れないコンテンツがジワジワ強力になっていて、特にコメディが良い。『トランスペアレント』『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』の両作品はAmazonプライムユーザー以外にもっともっと知られていい作品だと思います。プログラマが主人公の『MR. ROBOT / ミスター・ロボット』もオモロくて一気に観てしまいました。
海外ドラマじゃないけれど、ふだんあまりアニメを観ない私もついつい観てしまった『昭和元禄落語心中』なんてのもあります。
LA在住のある家族の人間模様をじっくり描いたドラマシリーズ。ある重大な告白をきっかけとして、それぞれが抱える秘密が明らかに。過去から未来にまでわたる様々な問題が浮き彫りになっていく。出演はジェフリー・タンバー、ジュディス・ライト、エイミー・ランデッカー、ジェイ・デュプラス、ギャビー・ホフマン。
Amazonオリジナル。交響楽団の舞台裏で起きていることは舞台上と同様に興味深い。 製作総指揮はポール・ワイツ(「アバウト・ア・ボーイ」)、ロマン・コッポラ(「ダージリン急行」)、ジェイソン・シュワルツマン(「天才マックスの世界」)。 新たに就任した傲慢な名指揮者ロドリゴ(ガエル・ガルシア・ベルナル)が騒ぎを引き起こし、若いオーボエ奏者ヘイリー(ローラ・カーク)は大きなチャンスをつかもうと望む。
若きプログラマー、エリオット。昼はサイバーセキュリティ技術者として働き、夜はハッカーとして正義を守る。そんなエリオットに謎のハッカー集団のリーダーが参加を求めてくる。目的は、エリオットが仕事で守る大企業の壊滅だ。
dTV
VODは以上の3つで十分間に合っているのですが、ちょっと気になってるのがdTV。その理由は『ウォーキング・デッド』シーズン5の時の日本独占という動向。今はもうシーズン6を先行して放映しているHuluをはじめ、NetflixやAmazonプライムビデオでも『ウォーキング・デッド』はシーズン5まで*2視聴可能ですが、『FARGO/ファーゴ』の定額配信もAmazonとdTVの2つだけですし、トップ5クラスのコンテンツを独占してきたらお試しをやってみようと思ってます。