突然来ましたね、Amazon Prime Music。言わずもがな、Amazonプライム会員なら無料で使える音楽ストリーミングサービスです。
Amazon.co.jp | Prime Music | 音楽聴き放題
他の定額音楽サービスと同様、再生環境はパソコン、iPhoneやAndroid端末、さらにAmazon Fire TVにも対応しています。私、Amazonプライム会員ですのでプライム・ビデオ同様なんの迷いもなくiPhoneに上記のアプリをインストールしました。
で、UIやラインナップを観たり、アルバムをダウンロードしてみたりMacと使い比べてみたりしてたのですが、その結果、このエントリのタイトルのような衝動にかられました。これ、十分良いっしょ?
提供している曲数100万曲以上という数値だけでは、自分が聴きたくなる(今まで聴いていた+新たに出会いたい)ものがあるかどうかの判断はなかなか難しい。でも、とりいそぎパッと思いつきを検索してみましたが、悪くない悪くない!
その他に検索したもので見つからなかったのは「土岐麻子」「寺尾紗穂」「二階堂和美」「DJ CLINT」、瞬間的に思いついたもので、たしかApple Musicにはあったものです。
Apple MusicにはないけれどAmazon Prime Musicにあるアルバムなんかもそこそこありそうで、今は優劣をつけるのは個人的にはちょっと早い。
ただ、圧倒的に心を揺り動かしたのは、そこそこのアプリの使いやすさと楽曲管理の仕方。
現時点では残念ながらApple Musicで曲をデバイスにダウンロードしたりするために必要なiCloudミュージックライブラリをオンにしてしまうと、せっかくiTunesでキレイにしていたアルバムアートワークとかが本当に残念なコトになる。
AppleMusicはBill Evansになんか恨みでもあるの…?
この(左)画像データあるのに、なんでこれ(右)に書き換えた……
ライブラリ内の曲が重複する・ライブラリが消えるなど、もっとヒドいトラブルに見舞われることもあるようだ。
自分でコツコツジャケットを設定していたものなんかが吹っ飛んだり、神経質にライブラリをキレイに管理したい私にとってこれはとっても許せないことなので、iCloudミュージックライブラリはオフにして、つまりApple Musicのメリットの一つであるはずの楽曲やアルバムをデバイスにダウンロードしてストリーミングじゃなく再生するという機能を使わずにいた。それでも、自分が持っていないアルバムなんかをまるでTSUTAYAが部屋に来たかのごとく手軽に聴けるのでとっても重宝して今まで聴いたことがないアルバムをたくさん楽しんで聴いている。曲やアルバムをブックマーク(プレイリストに追加)出来ないので仕方なくこんなTwitterアカウントを作ってしまったくらい。
その点、Amazon Prime Musicでは(当たり前といえば当たり前だが)専用のアプリで管理してくれるため、もともとのiPhoneの「ミュージック」のライブラリを汚さない。そこは当たり前なんだけど、Prime Musicアプリ自体がけっこう使いやすいため、「ミュージック」との差を他の定額ストリーミングサービスとくらべてもあまり感じずにすんなり使い始めてしまった。こういう事自体、少し触ってて「考えてみれば」と振り返って言葉になったものだ。
iPhoneのアプリの場合、基本的な事は「ミュージック」アプリと近い。Prime Musicのトップ画面はApple Musicの「For You♡」と「New☆」を分解してくっつけたような、項目としてはよくあるものが並んでいる。自分のライブラリや履歴のようなものは左上の「三」マークで必要に応じて呼び出す。
「ライブラリ」は自分のライブラリを意味していて、これには「クラウドライブラリ」と「オフラインライブラリ」がある。
「クラウドライブラリ」にはPrime Musicが提供するプレイリストやアルバムを自分のアカウントにブックマークする意味の「プレイリストに追加」で追加したものや、楽曲をデバイスにダウンロードしたものだけでなく、過去にAmazonデジタルミュージックで購入したものがiPhoneに入っていなくても表示されていて、ストリーミングで聴くことが出来る。そのアルバムがPrime Music対象外でもOKなようだ。
「オフラインライブラリ」は、もともとiPhone(「ミュージック」)に入っているオフラインで聴ける楽曲と、Prime Musicからダウンロードした曲のみを表示する。
購入したものとPrime Musicからダウンロードしたものの違いはAmazonのサイトのようにアルバムアートワークにPrimeマークが付いているかいないかでわかる。
「最近のアクティビティ」では、再生履歴や前出のクラウドライブラリに追加したもの、更にその中でダウンロードまでしたもの、購入したものを小分けに表示してくれる。再生履歴は当たり前といえば当たり前の機能だが、気に入ったものに遡るのにやはりありがたい機能。
基本的といえば基本的すぎる機能だが、Apple Musicで見当たらない(本当はあるのかな?) し、実際に使えるとかなり捗る。
Amazonが自信を持ってお届けするらしいPrime Musicのプレイリストの内容は、これはまあ好みが分かれる感じだな、というところ。特に聴きこんでいかないと出てこないっぽいPrime Musicからの「おすすめ」(レコメンド機能)*1
は、Amazonなら心配はいらないであろうが、初期設定のあるApple Musicの「For You♡」の方が個人的にはオモロいものが多いと思う。
もちろんiPhoneなどスマホだけじゃなくパソコン用のAmazonサイトからのアクセスも、というかこちらのほうが元々のAmazonの利があるからか充実していて、パソコンのブラウザでザーッとクロールして聴きたいものを「+ライブラリに追加」ボタンでガシガシライブラリに入れちゃって、あとでゆっくりそのライブラリをiPhoneで聴いたり、移動用にダウンロードしたりするのが、しばらくルーティンになりそうです。
Macでそのまま再生する場合、ブラウザ上でもできるしアプリもあるのでわりとどんな環境でも(アカウントでログインさえ出来れば)快適に使えそう。
どちらかと言えば、というより思いっきりAppleびいきだったはずの自分が、いくら元々Amazonプライム会員でこのサービスは気分的には無料で使えるものだとしても、これだけAmazon Prime Musicよくやった!って思ってることに驚きだし、Apple TV一筋で行こうと思っていたのにちょっとFire TVの導入真剣に考えちゃおっかなって思ってる。プレゼントにも最適じゃない?
ちなみに、Apple Musicの自動更新はOFFにしてしまった。Prime Musicで満足しちゃったとしたら…と思うと少し怖くもあります。
*1:
3時間くらい流しっぱにしてたら「おすすめ」出て来た。これも普通っちゃ普通かもしれないが、何を聴いたから何を勧めるということが見えるのはApple Musicになれた身体には変な新鮮味を感じる。