そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

Beatport MixesでDJ Mixの公開を始めました。

 

Beatport Mixesは7月からダンス音楽ストアで招待制のベータをやっていたが、今日から一般公開される。ミックステープのアップロードと販売は、誰にでもできる。理屈としては、DJはすべての曲の権利を有してないとそのミックステープを売れないはずだが、そんなことはまず不可能だ。すべてのミュージシャンたちと折衝して、説得して、ギャラを前払いしてなんて、一介のDJには無理。

そこでBeatportが、そういう面倒を一手に引き受ける。ただし、使用する有権曲は、Beatportで買うことが条件だ。そうするとBeatportは、ミックステープが売れたときにライセンスの問題とか支払などの事務いっさいをDJに代わって行う。

via:DJのミックステープを合法化する画期的なビジネスモデル–Beatportがライセンス事務を代行

という待ちに待ったニュースを読みましたので、さっそく自分のMixをBeatport Mixesにアップしてみました。

 

下のプレイヤーで聴けます。聴くのは無料です!ダイジェストじゃなくMix全部聴けますので、聴いていただけると嬉しいです。ダウンロードは$9.99です。これはBeatportとアーティスト、そしてDJに支払われることになります。たぶん。

 

 

DJ Mixの公開の仕方はたくさんあると思いますが、ボクはこのBeatport Mixesに期待をしています。

素人ではありますが、そこそこ長い間DJということをしてきて、自分ではたくさんの曲を聴いてきたつもりではいて、そこにかけたお金はアーティストのもとに届いている(いて欲しい)と思っています。

DJが誰かの作った曲たちを自分の好みで選んで、時代の言葉で言うのならキュレートしてMixする。それを聴いてくれた人を楽しませたいし、もっと言うと、ボクが昔クラブパーティーをやっていた時のハッ!と思う曲がかかったらブースに走って行って「この曲だれ?」っていうやりとり(自分もよく訊いたし、訊かれもした)に近いこと、さらに気に入ったら自分でも買って聴いたり、DJに使ったり、そういう流れ、ボクには健全と思えるクラブミュージックの流れをBeatport Mixesは果たしてくれるんじゃないだろうか、という期待があります。

そもそも曲が無いとDJは出来ない。ボクは自分で作ってまでは今DJをすることは出来ない。だから誰かが、好きなアーティストが作ったカッコイイと思う曲を使ってDJをします。その中にちょっと実験的に「音楽が売れない」ということに対しての、個人的なとても小さい抵抗みたいなことをしてみたいと思いました。

ここで販売しているDJ Mix、$9.99というのは、個人的にはちょっと高いとは思います。DJには10%入るようです。(FAQ参照)間違いなくそれは次の曲を買うのに使われるでしょう。好きで気に入って買ってMixに使っている曲を作ってくれた人たちにちゃんとメリットになると良いなと思います。だから、Mixが良いな、と思ったらどうぞ買ってみてください。Mixはイマイチだけどこの曲は良いな!と思ったらぜひとも元曲を買ってみてください。Mixのページの曲リストはそのまま曲を買える購入ボタンがあります。

もちろん、無料が悪いとは思いません。出来ればたくさんの人に聴いてもらいたいし、その障害になることはなるべく取り払いたいし、そういう理由でなくても、無料で良い作品を公開しているアーティストもたくさんいますし、ボクもそれを聴いたりつかったりします。その流れも大いに歓迎です。

でも、イイナーって思ったらなんらかのかたちでそれを伝えたい。Blogを書くでもツイートするでも本人に会いに行って伝えるでも、どんなかたちでも、その選択肢の一つにこういうのが入ると面白いな、と思います。

Beatport Mixes 

ボクのページはこちらです。→ dubstronica on Beatport DJs