そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

『キングダム・カム』アメコミ・スーパーヒーローの世界への大きな扉はここにありました

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キングダム・カム 愛蔵版 (ShoPro Books)
マーク・ウェイド
小学館集英社プロダクション
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アメコミ(グラフィックノベル)ブームは依然として続いています。燃えたぎっている!

まだ以前ご紹介したウォッチメン 』や『バットマン イヤーワン/イヤーツー 』『バットマン:キリングジョーク 』は読み終えていないのですが、それらをすっとばして、アメコミ・スーパーヒーロー大集合(ただし初老!!!)な『キングダム・カム』を読み終えてしまった。

 

この作品はDCコミックスの「エルスワールド」と呼ばれるカテゴリーだそうで、簡単に言えば「もしも、〇〇が〇〇だったなら!?」という、それぞれのキャラクターが持っている世界とはちょっと別のお話。

そして、アメコミ入門者のボクは、このあらすじだけでもうビックリする。

近未来、そこはヒーロー不在の世界だった。正義と真実の象徴であるスーパーマンは引退し、多くのヒーローたちも姿も消していた。一方、台頭する新世代の超 人類は我を忘れ、自らのパワーをみだりに使い、世界を混沌の渦へと巻き込んでいった。平和を希求する人々はなす術もなく、ただこの世の終焉を待つのみで あった。だが、この状況を目にしたスーパーマンは苦悩と自責の念にかられながらも、世界のために復帰を決意する。スーパーマンは、バットマン、ワンダー ウーマン、グリーンランタンなどかつての仲間たちとともに秩序を取り戻すべく立ち向かうのだが…。超人類たちとの対立を通して、「生身」のヒーロー像を描 き出したアレックス・ロス渾身の一作。

 

もしも」すぎる!!!

いきなり登場するクラーク・ケント(スーパーマンの世を忍ぶ仮の姿というやつです)の年老いた(風の)姿だけでも鳥肌モノなのに、復活するシーンなんか胸熱です!

さらに、日本で映画だけを観ているボクみたいな人にはあまりピンと来なかったんですが、DCコミックス内では盟友扱いになっているバットマンとのからみもヤバい。スーパーマンとバットマンが普通に絡んでるんです。(バットマンは人間ですから普通に、おっとこの先はコミックで!)

 

スーパーマン、バットマン以外は、アメコミファンじゃないと少し馴染みのないメンツですが、あまり知らなくても大体わかります、雰囲気で。逆にそれぞれのストーリーを読みたくなってくる。

そして、ストーリーのキモは『ウォッチメン』にも通ずる「悩めるスーパーヒーローたち」です。ウォッチメンよりもこのキングダム・カムの方が対立構図は複雑で、スーパーヒーロー(超人)対スーパーヒーロー(超人)、スーパーヒーロー(超人)対スーパーヒーロー(人間)、そしてスーパーヒーロー(人間)対人間などなど、地球上のあらゆる人びとが混沌とした争いの世界に陥り、スーパーマン率いるジャスティス・リーグがなんとか平和と秩序を取り戻そうとする。

この『キングダム・カム』の発表は1996年ですから、その次代のアメリカの音楽なんかと照らし合わせてもとても興味深い。グランジ・オルタナ・ブリット・ポップもこのあたりの時代ですよね?

シンプルな勧善懲悪、とはいかない、人間の性ならぬスーパーヒーローの性を清濁合わせのんで描き出すというこの時代のグラフィックノベルは読み応え抜群。

 

そして、なにより作画の美しさにはウットリしてしまいます。

もう1コマ1コマがポスターになりそうな完成度。ストーリーに作画でずっしりとした重みが加わり、独自のグルーブ感が生まれる。

そりゃー、原作そのままを映画化したくなる監督がたくさん出てくるのもわかるというもの。

だれかこの『キングダム・カム』にも挑戦してみてくれないかなぁ…

 

Kingdom_Come

 

 

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