そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

下北の駅前で漫画を読んでもらいました。

今日は下北に行ったのですが、駅入り口の階段のところで人だかりがありました。

そこは、道にマンガを並べてあって、髪の長い全国をヒッチハイクで回っている最中のような風貌の男の人がマンガを持って座って音読していて(たまに叫んだりしていて)、その向かいに女の子が2人座っていて、その周りが人だかりになっていました。

紙芝居ならぬ、路上マンガの読み聞かせです。

その時は、あーこんなことをする人もいるのかー、と感心して、でも用事もあったのでそのまま通り過ぎましたが、用事も済ませ、食事をしてビールも飲んで、酔っ払って下北から帰るときに、まだ路上マンガの読み聞かせは続いていたので、僕は友人も巻き込んでその路上マンガ読み聞かせの人に僕が選んだ『ジョジョの奇妙な冒険 28巻』を読んでもらうことにしました。

路上マンガ読み聞かせの人は足袋を履いていて、路上にじかに座っていますが、僕らにはお風呂の椅子が用意され、そこに座って向かい合ってマンガの読み聞かせを聴くスタイルです。

僕が『ジョジョの奇妙な冒険 28巻』を手渡すと、路上マンガ読み聞かせの人は、何を言っているのかわからないかもしれないですが、といくエクスキューズをしてから、ぱっとページを開くと、そこはDIOと承太郎の最後の戦いのところで、ちょうど最後にDIOが時を止めたところでした。

そこからは路上マンガ読み聞かせの人がDIOと承太郎とナレーション(誰かの台詞じゃないところ)と擬音を全部やってくれます。アクションが盛り上がってくると、本が目の前にズギューン!と出てきたり引っ込んだりします。あたらしいアクションの表現方法です。マンガを読むときに自分でズギューンとマンガを遠ざけたり近づける人はそうそういないでしょう。盲点です。

そして、クライマックスもクライマックス、承太郎が逆に時を止めてDIOの背後に回るシーンでは、路上マンガ読み聞かせの人が僕らの背後に回り、肩に手を置き、承太郎がDIOに迫るシーンを迫真の音読で聴かせてくれます。DIOの感じる恐怖感とはまたちょっと違った恐怖感を感じることが出来ます。

そして、戦いが終わったところで読み聞かせも終了しました。本当にオモロくて満足したので、代金を尋ねたら、きもちでいい、といわれたので、気持ちをこめて1500円くらい払いました。路上マンガ読み聞かせの人はびっくりしていましたが、酔っ払っていた僕らはちょっとすくないかな、という額だと思いました。感覚としては遊園地のアトラクションひとつくらいの楽しさがありました。

下北に行く機会があって、まだ経験したことがない人で、ジョジョとか好きな人にはオススメです。ちなみに、『柔道部物語』(何巻かは忘れた)とか『北斗の拳』(何巻かは忘れた)とかもあったので、今度また見かけたら、また読んでもらおうと思います。『ドラゴンボール』もありましたが、1巻だったのでそれはいいや。

SWITCH Vol.23 No.5 (スイッチ2005年5月号) 特集:下北沢は終わらない SWITCH Vol.23 No.5 (スイッチ2005年5月号) 特集:下北沢は終わらない

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