そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

パッケージとしてはとても優秀だと思います。

昼間はあれほどクレイジーキャッツの映画が観たい、と思っていたのに、いざTSUTAYAに行ってみたら、「織田裕二映画」がみたくなったので、『県庁の星』を借りました。

「織田裕二映画」および「織田裕二論」については、語り出すといつも熱くなってしまうのですが、大筋で言うと、日本でほぼ唯一の「娯楽大作映画俳優」であり、その存在感はハリウッドクラスだと僕は信じて疑わないのです。

その「娯楽大作映画演技」は、オープニングには空撮を使わないと演技力とのバランスが取れないくらいの大きなもので、出る映画をことごとく「織田裕二映画」にしてしまいます。これがハリウッドだと、ブルース・ウィリスやスタローン、トム・クルーズクラスなのは間違いありません。

Wikipediaを見ていたら、その経歴も大作でした。

役作りでは、服装や小道具にこだわり、キャラクターをつかむのに時間がかかるタイプ(本人談)。なので、脚本は出来る限り早く欲しいそうでそれが企画、脚 本段階から作品に関わる理由のひとつだそうである。続編(パート2)嫌い、というより「同窓会的」なゆるい作品作りが嫌いらしい(『踊る大捜査線』に関す るインタビュー等)。役作りや演技へのこだわり、作品作りにかける意気込みの強さ故、共演者やスタッフからの評価は高いものの、批判的な見方もあり、こと あるごとに週刊誌のネタとされる。生真面目な性格ととるか、単なる傲慢ととるかで評価が分かれる俳優である。特に金子修介監督から、痛烈な批判を浴びたことがある。

絶対生真面目だって!(by越中詩郎)

でも、カンヌに招待されちゃったり、ヴェネチア国際に呼ばれるような映画ではなく、あくまで「織田裕二映画」。小難しいことは言わず、小手先のテクニックに頼らず、起承転結がしっかりあって、老若男女だれでも楽しめる「娯楽大作」という、最近だんだん少なくなってきたエンターテイメントを提供できる俳優として、これからも期待しています。「名作」じゃなくてもいいんです。それくらいの針の振り切った「娯楽大作」をまた作ってほしいものです。

あ、『県庁の星』は結構よく作ってあったと思います。特に、エンディングまでの導線が一瞬見えなくなるところは、すごいなー、とおもいました。

県庁の星 スペシャル・エディション 県庁の星 スペシャル・エディション

出演: 織田裕二, 柴咲コウ 監督: 西谷弘

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