そのドアを開けたらゾンビがいる

わかっているんだけどねぇ〜☆

KindleとApple Musicのコンビが音楽に関する本に最高の組み合わせだったという当然のお話

iPhoneのKindleアプリで本を読み、Apple Musicで音楽を聴く。それぞれをそれぞれとしてやっていればなんてことはない、iPhoneユーザーにとって今となってはありきたりなこと。もちろんAndroidだって同様のことが出来るはず。

ただ、読む本によってはコレ、おっそろしく便利というか贅沢の極みだということに、遅まきながら気づいてしまった。

といっても、似たようなことはやっていたんだけど、今回は決定的に良い!と感動が心を通関した。つまり痛感した。

意味がなければスイングはない (文春文庫)

意味がなければスイングはない (文春文庫)

 

すでに、文庫だかハードカバーで読んではいたが、せっかくようやく村上春樹の幾つかの小説やエッセイがKindle化されたので、と手始めにエッセイから入った。それも音楽エッセイ。どうもいきなり新刊エッセイや小説に入る気にはならなかった。

目次
シダー・ウォルトン―強靱な文体を持ったマイナー・ポエト
ブライアン・ウィルソン―南カリフォルニア神話の喪失と再生
シューベルト「ピアノソナタ第十七番ニ長調」D850―ソフトな混沌の今日性
スタン・ゲッツの闇の時代1953‐54
ブルース・スプリングスティーンと彼のアメリカ
ゼルキンとルービンシュタイン 二人のピアニスト
ウィントン・マルサリスの音楽はなぜ(どのように)退屈なのか?
スガシカオの柔らかなカオス
日曜日の朝のフランシス・プーランク
国民詩人としてのウディー・ガスリー

意味がなければスイングはない (文春文庫)

音楽について、ミュージシャンについてのエッセイなので、もちろんどちらをも知らなくても読めるものではあるが、一体何を聴いてそう思ったのか言っているのかがわかるに越したことはない。家のライブラリにそれらのアーティストの該当するアルバムが筆者同様にストックされているなんてことはなかなか無いだろうから、かつてならCDを買うなりレンタルするなり、ちょっと前ならYouTubeで探して流したりといったところが、その体験に一歩近づく方法だったと思う。

そこでApple Musicである。

 

 

上記の目次をApple Musicで簡易的に作ってみると、こうだ。

目次
シダー・ウォルトン
Brian Wilson
はじめての フランツ・シューベルト*1
スタン・ゲッツ
ブルース・スプリングスティーン
ルドルフ・セルキンアルトゥール・ルービンシュタイン
ウィリー・ネルソン&ウィントン・マルサリス*2
スガ シカオ
フランシス・プーランク
Woody Guthrie

 

もちろん、文中の該当するアルバム、演奏がApple Musicにあるとは限らないのは想定の範囲として、読み進めながらその語られるにふさわしい音を必要なら流しながら読み進めることが比較的簡単に実現する。 

 

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これは予想以上に快適だった。語られるアーティストなり曲、演奏が気になって仕方がないタイプとしては、その場ですぐそれを聴き文章に戻る、あるいはある程度読んでから実際の演奏を聴きイメージと比較する、なんてことがiPhoneの中で完結する。

 

ただそれだけのことなんだけど、音楽に関する書物のKindle版とApple Music*3というコンビはちょっとハンパなかった。

ただそれだけです。

*1:便宜上コレを選んだが奏者で探すケースのほうが多いように思う。

*2:幾つかの名義の中の一つをピックアップ

*3:普通に本とApple Musicでも良いのかもしれないけれど、iPhoneひとつで完結したというのが今回のポイント